中学入試算数の良問を選定する「良問大賞2025」が開成中に決定！

中学入試算数の「良問大賞2025」が発表

ワンダーファイ株式会社が主催する『中学入試算数良問大賞2025』では、算数の問題を通じて子どもたちの思考力を育成することを目指した優れた問題が選ばれました。今年の受賞作は、開成中学校の大問2です。この問題は、独自の設定と解法の工夫が求められるため、受験生の算数に対する理解力や創造力を試されています。

良問大賞の目的とは

「良問」であることは、単に難易度の高い問題を意味するものではありません。ワンダーファイでは、算数の思考そのものを楽しんでもらうために、受験生が健全な学習を続けられる問題を選ぶことを重要視しています。2020年から始まったこの取り組みは、毎年徐々に発展を遂げ、今ではその傾向と特徴を分析し、多くの教育者と学生に役立てられています。

開成中学校の大問2

今年の受賞問題、開成中学校の大問2は、与えられた長方形をルールに従って分割し、それぞれの分割方法で得られるポイントを計算するという新しい発想の課題です。この問題の特徴は、設定が斬新であるだけでなく、単純な計算ではなく、受験生が自分自身で試行錯誤を重ねて解く必要があるという点です。また、特別な事前知識がなくても、挑戦しやすい形に設計されているため、多くの受験生が楽しめるものとなっています。

この問題は、制限された時間の中でいかに多くのポイントを獲得するかを試すものです。解答者には機転が求められ、筋の良い試行錯誤ができるかどうかが評価のポイントとなります。こうした特性が、この問題を受賞につながった理由です。

入賞した他の問題

『良問大賞2025』では、開成中学校の他にも、さまざまな学校の優れた問題が表彰されました。例えば、市川中学校の大問3は「ベスト設定賞」を受賞し、栄光学園中学校の大問3は「ベスト速さ賞」を取得しています。これらの問題も、参加者の思考力や新しい解法を引き出す工夫が施されています。

教育の未来に向けて

ワンダーファイの代表・川島慶氏は、入試問題が難化している現状にもかかわらず、思考力を養うための問題選定を行い、子どもたちの算数に対する興味を喚起し続けることの重要性を強調しています。中学受験を考える際、ただ単に問題を解くだけでなく、「考える力」が求められていることが明確になっています。そのため、子どもたちが実際に楽しく、考える力を引き出す問題に接する機会を増やすことが求められます。