小中学生の休み時間に関する調査結果
最近、ニフティ株式会社が実施した「休み時間の過ごし方」に関する調査結果が興味深いものとなりました。対象は小中学生で、2095人の回答をもとに分析が行われました。調査によると、なんと89.4%の小中学生が休み時間を「好き」と回答。これは非常に多くの子どもたちがこの時間を楽しんでいることを示しています。しかし、一方で「嫌い」と答えた子どもたちには、ある傾向が見えてきました。
休み時間が「嫌い」と答えた子どもたちの理由
調査では「嫌い」と回答した中で38%が「ひとりぼっちだからつまらない」と感じていることがわかりました。これは特に中学生に多く見られ、自分の放課後の時間を孤独に過ごすことがストレスとなっているようです。その他の理由には、賑やかな環境が苦手だという声や、友達との会話が義務のように感じるという意見もありました。
休み時間をどう過ごしているのか
多くの小中学生は、休み時間に何をしているのでしょうか?授業の合間の短い休み時間には、約8割の子どもたちが「友だちと話す」と回答しました。こう見ていくと、友達とのふれあいが休み時間の重要な過ごし方であることは明らかです。また、小学生と中学生ではその行動が少し異なり、中学生の中には「勉強する」という選択肢も見られました。長めの休み時間においても、同様に「友だちと話す」という回答が最も多く、子どもたちにとって友達と過ごすことがメインの活動となっています。
屋外でのアクティビティは?
休み時間に外で遊ぶことはどうなっているのでしょうか?調査では、間違いなく小中学生が人気を持ってきた遊びが、外に出ることが少ない傾向を示しています。校庭で遊ぶ人数は28.9%、体育館で遊ぶ人はさらに少ない10.8%です。屋外で元気に遊ぶのは少数派であり、むしろ友達と過ごすことを選ぶ子どもたちが多いようです。
雨の日の過ごし方
天気が悪い日にも、友達との会話が休み時間の主な過ごし方だとわかりました。これは友達と過ごすという習慣や必要性がすでに身についている証拠でもあり、外的要因に左右されにくい楽しみ方をしているのかもしれません。
休み時間のルールと希望
調査の中には、長めの休み時間に外で遊ばないといけないというルールの有無についての質問もありました。多くの学校では特に取り決めがなく、自由度が高い環境であることがわかりました。しかし小学生の中には一部「外で遊ばないといけない」という決まりがある学校も存在しました。
また、もっと長い休み時間があったら何をしたいかという質問では「一度家に帰りたい」「お菓子を食べたい」「友だちともっとコミュニケーションを取りたい」という声があり、リラックスしたいという意見も多々聞かれました。
おわりに
今回の調査から、小中学生が休み時間をどのように楽しみ、どのような課題に直面しているのかを垣間見ることができました。休み時間を有意義に過ごすことが、子どもたちの社会性やメンタルヘルスにも重要な影響を与えることを忘れずに、大人たちもサポートを心掛けていきたいものです。