中学生と保護者の関与
2025-04-21 14:48:19

中学生のスポーツ活動に対する保護者の関与と満足度の実態調査結果

中学生のスポーツ活動における保護者の関与について



2025年1月、笹川スポーツ財団が実施した「中学生のスポーツ活動と保護者の関与に関する調査」では、中学生を持つ保護者3,136名を対象に、保護者の関与や満足度、支出状況についての実態が調査されました。この調査は、これまであまり注目されなかった「保護者の関与」に焦点を当てた重要なデータとして注目されています。

調査の背景と目的



これまで中学生のスポーツに関する調査は、子どもの活動の頻度や時間に関することが多く、保護者がどのように子どものスポーツ活動に関わっているかは十分に明らかにされていませんでした。そこで、本調査は中学生のスポーツ活動に対する保護者の関わり方や意識、具体的な支出に焦点を当てることで、より多面的な理解を深める目的で実施されました。

調査結果のポイント



1. 保護者の関与が多いスポーツクラブ



調査の結果、保護者はスポーツクラブや運動部への関与が特に高いことが分かりました。具体的には、最も多かった関与の形は「お子様の送迎」で、運動部が63%、スポーツクラブは78%、文化部は32.1%という数字が出ています。また、スポーツクラブでは特に送迎や指導者との連絡に対する関与が多いことも明らかになりました。

2. スポーツクラブでのやりがいと満足度



保護者のスポーツクラブに対する「やりがい」と「満足度」も重要なポイントです。「やりがいを感じている」と答えた割合は、スポーツクラブが57.8%に対し運動部は49.2%、文化部は31.0%でした。また「満足している」と感じる保護者も、スポーツクラブが66.7%と最も高い結果が示されました。これらの数値から、スポーツクラブの活動が保護者にとって充実感を与えていることが見て取れます。

3. スポーツクラブの高額な費用



スポーツクラブは運動部に比べて支出が多く、年間の家庭からの支出は、スポーツクラブ155,799円に対し運動部50,857円と大きな差があることがわかりました。運動部の家計への負担は46.9%が10,001~50,000円であるのに対して、スポーツクラブは50,001円以上の支出をしている家庭も多く見られました。この費用の違いは、保護者の関与や活動の充実度にも影響を及ぼしています。

調査の意義



この調査は、中学生の保護者がどのようにスポーツ活動に関わっているかを具体的に示し、多くの家族にとってのスポーツ参加の意義や負担を明らかにしました。今後は、この結果を踏まえて、子どもたちの運動環境の改善に向けたさらなる議論が必要です。具体的には、地域やスポーツの種類による違いや、保護者の役割、そして費用負担の軽減に向けた施策について、引き続き研究を進めていきます。

笹川スポーツ財団は、この調査成果を通じて、保護者の関与が子どもたちの成長にどのように寄与するのかを考え、より良いスポーツ環境を創造していくための一助となることを目指しています。


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