森永製菓が小学校でSDGsを学ぶ出張授業
森永製菓株式会社は、カカオの国の子どもたちを支援する活動「1チョコ for 1スマイル」を題材にした出張授業を実施しました。この授業では、同社の社長である太田栄二郎氏が横浜市立下末吉小学校で「未来ラーニング~チョコレートでSDGsを学ぶ~」をテーマに講義を行いました。
この活動は、森永製菓が2008年から取り組んでいるもので、商品の売上の一部を利用して、カカオ産地の子どもたちの教育支援を行っています。授業では、子どもたちにカカオの国における現状、そして森永製菓の活動について分かりやすく説明しました。これにより、子どもたちは世界の問題を理解し、どのように自分たちがその解決に寄与できるかを学びました。
森永製菓は、特に「食育」に力を入れており、これまでにも多くの出張授業を提供してきました。これまでの活動を振り返ると、小学校の5・6年生を対象にした「森永製菓のキャラメル教室」や中高生向けの「森永製菓のキャリア授業」などを通じて、2025年1月までに累計9,397名の参加者を達成しています。新たなプログラム「未来ラーニング」の導入により、子どもたちが持続可能な開発について学び、地球規模の課題に貢献できるような機会を提供しています。
今回の出張授業で特に印象的だったのは、太田社長が自ら講師を務めた点です。太田氏は、子どもたちに向けて「カカオの国での現状や、自社の取り組みの意義」を熱心に語り、子どもたちからも多くの質問が寄せられました。この交流により、参加した子どもたちのSDGsに対する関心が高まった様子が伺えました。
森永製菓は、食育活動の中期目標として「2024年度から2026年度までに、食育体験者数累計20万人」を掲げています。これに向けて、同社は120年以上の歴史の中で培った知識や技術を活かしながら、「食」を通じた「心と体の健康」に真摯に取り組んでいます。また、単なる出張授業にとどまらず、食育イベントや工場見学など多様な体験を提供することで、次世代を担う子どもたちの成長をサポートし続けています。
森永製菓の「食育」活動
森永製菓の「食育」活動には、出張授業と工場見学の2つの柱があります。出張授業では、全国から選りすぐりの従業員が講師となり、小中学校の子どもたちに向けて授業を行っています。これまでに477名の従業員がこの活動に参加しており、その中には太田社長も含まれています。
一方、森永エンゼルミュージアムMORIUMや鶴見工場見学では、参加者が森永製菓の歴史や製造技術を直接体感できる機会を提供しています。これにより、参加者は食品づくりの裏側や品質へのこだわりを学ぶことができます。
「1チョコ for 1スマイル」の取り組み
「1チョコ for 1スマイル」は、2008年から始まったプロジェクトで、カカオ産地の子どもたちの生活や教育環境を改善する目的で設立されました。特に、ガーナなどのカカオが育つ地域では、児童労働の問題や教育機会の欠如が深刻です。この活動では、森永製菓のお菓子の売上の一部が教育支援に使われ、約3億1772万円がカカオの国の子どもたちの未来に役立てられています。
支援活動の方法
毎年特定の期間において、森永製菓は「1チョコ for 1スマイル」として、対象商品の売上の1個につき1円を寄付するキャンペーンを実施しています。2025年の特別期間は1月4日から2月14日までで、年間を通しての支援活動と併せて、エクアドルとガーナの子どもたちへの助け筆が行われます。こうした活動を通じて、森永製菓は教育格差の解消や、持続可能な開発目標達成に向けた貢献を続けています。
今後も森永製菓の取り組みから目が離せません。現世代の子どもたちが未来の社会でどのように活躍していくのか、このような教育が大きな役割を果たしていくことでしょう。