家族の門出を祝うシンビジウムコサージュ贈呈の取り組み
洋ランの育種・生産に特化した会社、株式会社河野メリクロン(徳島県美馬市)が実施するユニークな福利厚生制度についてご紹介します。2026年の3月から4月にかけて、従業員の子どもたちの卒業式や入学式にシンビジウムをあしらった生花のコサージュが贈られます。この取り組みは、2022年から始まったもので、家族を想う心を反映した素敵な制度です。
従業員の提案から生まれた制度
この制度は、ある従業員の提案からスタートしました。「花の会社で育った子どもたちの特別な日を、自社の花で彩ってあげませんか」という声に対し、社長が賛同し実現しました。初年度には小・中・高の卒業生を対象にコサージュが贈られ、翌年からは制度が拡大され、幼稚園や保育園の卒園・入園式も対象となりました。
このように、従業員の声から生まれた制度は社内に共感を生み、一体感のある職場環境を築く手助けとなっています。
人気のコサージュ:マリーローランサン
贈呈されるコサージュには、シンビジウムの中でも人気の高い「マリーローランサン」品種が選ばれます。この品種は淡いピンク色が特徴で、約100日間も咲き続けることから、長期間の美しさが楽しめます。生花ならではの自然な美しさが、特別な日をより印象深く演出し、思い出に残る瞬間を提供します。
実際に利用した従業員からは、「紺色のスーツにコサージュが映え、卒業式を華やかにしてくれました」との声が寄せられています。また、子どもたちからも「このコサージュかわいい!」と言ってもらえるなど、家族全員にとって心に残る体験となっています。
手作りキットと完成品、二つの選択肢
コサージュは2種類の贈呈形式から選ぶことができます。一つは手作りキットで、自分たちでコサージュを作ることができます。もう一つは、専門の従業員が仕立てた完成品です。自宅で作成することで親子のコミュニケーションが生まれるだけでなく、社内での会話も活発になります。「今年の卒業式のコサージュはどうする?」といった話題が、部署を越えた交流につながるのです。
企業文化としての従業員への寄り添い
河野メリクロンには約80名の正社員やパート、契約社員、派遣社員が在籍しており、多くが子育て世代です。育児休業からの復帰率はほぼ100%で、仕事と家庭の両立を支える環境づくりにも力を入れています。
制度を利用した従業員からは、「子どもが”ママの会社のお花なんだよ”と誇らしそうに話してくれました。家族の節目を大切にしてくれる会社だと感じています。」との感想が寄せられており、社員の定着率向上にも寄与しています。
花と共に歩む企業として
河野メリクロンは1965年から「ヒトも花も美しく」という理念のもと、シンビジウムの育種・生産を行ってきました。美と健康をテーマにした商品開発や地域社会との協働にも取り組み、持続可能な社会づくりを目指しています。
このように、シンビジウムを通じて大切にしているのは家族の絆や人生の節目を共に祝うこと。これからも河野メリクロンは、家族の思い出作りに貢献し続けるでしょう。