障がい児家庭のデジタル連絡帳に対する期待
はじめに
障がい児を育てる家庭にとって、日常の連絡手段は重要です。特に、療育施設や放課後等デイサービスとのコミュニケーションを円滑にするためのツールとして、「連絡帳」が日々活用されています。しかし、従来の紙の連絡帳には手間や負担が伴うため、デジタル化を望む声が高まっています。そこで、株式会社NEWSTAとVISH株式会社が共同で行った実態調査の結果をここでご紹介します。
調査の目的と方法
本調査は、児童発達支援や放課後等デイサービスを利用する261家庭を対象に、連絡帳のIT化に関する実態を明らかにすることを目的としています。調査はオンラインで行われ、回答内容は統計的に分析されました。
調査結果の概要
調査対象者の属性
調査対象の家庭には、知的障害が49.4%、重症心身障害が47.5%、身体障害が41%の子どもがいます。年齢は0〜18歳まで、多岐にわたります。
現在の連絡手段
調査結果によると、49.8%の家庭が紙の連絡帳を利用し、次いで22.8%が専用アプリ、16.7%がLINEを活用しています。約5割の家庭が何らかのデジタルツールを利用しており、紙とデジタルの併用が一般的な状況です。
紙の連絡帳の使用頻度
68.1%の保護者が日常的に紙でのやりとりを行っており、その内容は活動記録や予定、お知らせが主なものです。紙での運用は依然として多くの家庭にとって重要な手段であると言えますが、その負担感は無視できません。
デジタル化への期待
調査結果では、約80%の家庭が連絡帳のデジタル化を希望しています。デジタル化によって期待されるメリットには、情報共有の効率化や、子どもとの時間の確保が挙げられます。また、写真や動画を活用することで、より正確な情報の伝達が可能になるという利点も考えられています。
課題と期待
調査を通じて、障がい児家庭の多くが紙の連絡帳の手間から解放されたいと考えていることが明らかになりました。特に、忙しい日常の中での記入負担や効率化が求められています。また、さまざまな理由から紙を重視する意見も存在し、完全移行ではなく新たな選択肢としてデジタルツールの導入が求められています。
今後の展望
ファミケアは、障がい児を持つ家庭が楽しい時間を増やすことを目指し、連絡帳のデジタル化を推進しています。今後、親子のコミュニケーションの向上や、家庭の負担軽減に向けた取り組みが続けられるでしょう。この調査が、現場や家庭での新たな取り組みを促進する一助となれば幸いです。
まとめ
障がい児を持つ家庭の約80%がデジタルの連絡帳を希望する今回の調査結果は、関係者にとって重要な指標となるでしょう。デジタル連絡帳が普及することで、家庭の負担軽減や、より良いコミュニケーションの環境を整えることが期待されています。