心温まるランドセルのリメイク体験
茨城県守谷市に位置するRehaCamp就労守谷は、体験型ランドセルリメイクという新しいサービスを開始しました。このプログラムは、かつて子どもたちの成長と共にあったランドセルを、再生させることで思い出を“使える形”に変える感動の体験を提供しています。これは単なるリメイクではなく、親子が共に過ごした時間を追体験しながら思い出を整理し、新たな役割を持たせる素晴らしい機会です。
ランドセルに込められた思い
ランドセルは一般的に6年間使われ、多くの思い出が詰まっています。しかし、時が経つにつれ、多くの家庭では使われなくなり、押し入れの奥に眠っていることがほとんどです。このプロジェクトでは、そのランドセルを一つ一つ丁寧に解体し、そのパーツを利用して新たなアイテムを作り出します。
親子の思い出を語る時間
体験は、最初にランドセルの解体から始まります。親子で一緒に、ランドセルのパーツを丁寧にほどいていきます。子どもたちと一緒に「ここに傷があるね」「この金具、毎日開けてたね」と振り返る瞬間は、貴重な思い出のひとときです。親子の対話が生まれ、思い出を手でほどく体験が、心に残る貴重な時間を提供します。
職人としての手仕事
解体が終わると、次は利用者が一針一針心を込めて縫い上げていく作業が待っています。これには専用の道具を使い、焦らず丁寧さが求められます。ここで、利用者はただランドセルを修繕するのではなく、手仕事による創造的な制作を通じて自信と技術を育んでいます。本職の革職人のようなその姿勢は、ただの作業ではなく、誰かのためになりたいという優しさから生まれているのです。
完成品は新たなスタート
完成したアイテムは財布やカードケースなど多岐にわたります。これらには、それぞれが持つ思い出と、人の温かさが宿ります。このリメイク体験は、ただ単に昔のランドセルを新たな形にするだけでなく、卒業や成人祝いなどの節目となり、家族の物語を再構築する非常に意味のある時間として、多くの好評を得ています。
「共に創る」関係性の構築
RehaCamp就労守谷は、障がい者支援という社会的意義を持ちながら、利用者が技術を磨く場としても機能しています。ここでは「支援する・される」の関係を超え、「共に創る」という新しいモデルを目指しています。この環境が実現することで、地域と利用者、体験者との間で自然なつながりが生まれ、共助の循環が生み出されます。
地域との共創を目指す
「感情価値」を重視したものづくりを通し、最終的には社会課題の解決と感動体験を結びつけることで、地域に根付いた事業を展開しています。自らの手で創り上げることで得られる感動は、人と人との関係性を深める力を持っています。これからも、RehaCampは「共に創る」理念のもと、地域と共に歩む社会を実現していくことを目指しています。
施設情報
- - 名称:RehaCamp就労守谷
- - 所在地:茨城県守谷市中央1丁目16-8アルバトロス1F
- - 開設:2025年6月1日
- - Instagram:@reha_camp.b