2024年 コンビニおにぎり人気調査
一般社団法人おにぎり協会が実施した2024年のコンビニエンスストアにおけるおにぎりの人気トレンド調査によると、今回は「コスパ」と「ボリューム」が重要な要素となり、低価格帯と高価格帯の商品の両極化が進んだ結果を詳しく見ていきます。
調査概要
本調査は全国の主要コンビニエンスストアを対象に実施され、セブン-イレブン・ファミリーマート・ローソン・ミニストップが含まれています。調査期間は2024年1月から12月までとなっています。
おにぎり市場の動向
最近のトレンドでは、原材料の高騰が続く中、各社が「低価格でありながら満足感のあるおにぎり」を供給しようとする努力が見られます。2024年もその流れは続き、特に定番の安価なおにぎりと、具材豊富でボリューム満点の新商品との間で人気が分かれています。
例えば、セブン-イレブンは主力商品の価格を見直し、消費者が手に取りやすいように工夫しています。一方、ローソンでは「盛りすぎチャレンジ」として、通常の47%増量されたおにぎりを展開し、注目を集めています。加えて、ファミリーマートは、安価でシンプルなおむすびと同時に、こだわりの高価格帯おにぎりも提供し、バリエーションの広さが目につきます。
人気のおにぎりランキング
コンビニ各社のおにぎり人気ランキングでは、依然としてクラシックな「ツナマヨネーズ」や「鮭」が高評価を得ており、どの世代にも支持されています。この2つの味は、全てのコンビニで1位に輝いており、特にツナマヨネーズは全店で顧客の心をつかんでいます。
ランキングを比較すると、セブン-イレブンの「手巻おにぎり ツナマヨネーズ(128円)」、ローソンの「手巻おにぎり シーチキン®マヨネーズ(157円)」、ファミリーマートの「手巻シーチキンマヨネーズ(155円)」などが目立ちます。ここで注目したいのは、最近増えているプレミアムおにぎり。それに対し、ミニストップはより手頃な価格でコストパフォーマンスの良い商品を展開しています。
トレンド分析
この調査では、低価格おにぎりの重要性がますます増してきていることを示しています。例えば、セブン-イレブンは128円のおにぎりが人気で、ミニストップも98円の商品が多く取り揃えられています。しかし一方で、ローソンの「金しゃりおにぎり 焼さけハラミ(279円)」のような高級品も支持されており、「ご馳走おにぎり」というジャンルが確立されています。このように、コストパフォーマンスを意識しながらも、バラエティ豊かな選択肢が増えてきています。
2024年、インバウンド観光客の増加もおにぎり市場に影響を与えています。訪日外国人が増えることで、コンビニおにぎりへの関心も高まり、各社は地域のブランド米を使用した商品を展開し、話題となっています。
おにぎり協会の役割
一般社団法人おにぎり協会は、日本の誇るファストフードであるおにぎりの文化を国内外に普及させるべく、様々な調査を今後も継続して実施していく方針を示しています。おにぎりに対する理解を深め、親しみをもって楽しんでいただくための取り組みを続けていきます。