地元名産牡蠣を学びのツールに
広島県の江田島で、中学生たちが地元の名産牡蠣を通じて海について学んだ成果をまとめたテキスト『名産カキが育つ豊かな海ってどんな海?』が完成しました。このテキストは、次世代に豊かで美しい海を引き継ぐための重要な教材として作成されました。このプロジェクトは、一般社団法人瀬戸内プロジェクトin広島が主催し、様々な教育機関や地域団体と協力して進められました。
プロジェクトの背景
この取り組みは、牡蠣の大量死という深刻な問題を背景にしています。地元の中学生たちは、牡蠣が育つ海の現状や環境の変化について真剣に学び、その知識を小学生を中心とした若い世代に伝えたいという気持ちから、この教材を制作しました。テキストはA4版20ページで、初版は1000部印刷され、近くの小学校へ配布される予定です。
学びの過程
この取り組みのスタートは、2024年7月に行われた現地調査でした。島内の里海や干潟、牡蠣の養殖場を訪れた22名の小中学生は、環境を守るための人々の努力や、持続可能な蟹養殖について学びました。また、牡蠣の生態や成長の過程を観察し、さらに中国放送での飼育観察イベントを通じて、実際の地域で牡蠣がどのように育つのかを体験することができました。
教材の内容
このテキスト『名産カキが育つ豊かな海ってどんな海?』には、江田島の豊かな里海の紹介、牡蠣の成長の様子、環境問題についての考察がまとめられています。特に、学校教育において扱いやすい内容に仕上げられており、教師が授業で使用しやすい工夫がされています。教科書としての活用が期待されており、生徒たちの興味を引きながら、海についての理解を深めることを目的としています。
今後の計画
このテキストは、2026年2月に開催予定の「広島城オイスターフェス2026」で初めて公開されることになっています。このイベントでは、来場者に冊数限定で配布されるほか、県内の小学校への出前授業も計画されています。執筆を担当した中学生たちによる授業を通じて、実際に学んだことを次世代に伝える取り組みが進行中です。
瀬戸内海の未来をつなぐ取り組み
一般社団法人瀬戸内プロジェクトin広島は、豊かな瀬戸内海を未来に引き継ぐための活動を続けています。環境に対する理解を深めるため、地域の人々や団体と協力しながら、次世代への教育活動に力を入れています。海の恵みを大切にし、その美しさを次の世代に伝えていくために、さまざまなプロジェクトが展開されています。
今後も、このようなプロジェクトが推進されることで、次世代が海の大切さや美しさを実感し、持続可能な未来に向けて行動できるようになることを目指しています。