スポーツと肌の健康
2025-08-20 14:38:18

屋外スポーツを楽しむ子どもの肌を守るための研究結果とスキンケアの重要性

屋外でのスポーツ活動が盛んなこの時季、子どもたちの肌が受ける影響について深く考えることは非常に重要です。株式会社ナチュラルサイエンスは、この点に着目し、2019年から川崎フロンターレとの協力のもと、サッカースクールに通う子どもたちを対象に肌の研究を行ってきました。本研究の成果は、2025年7月19日から20日に開催された第49回日本小児皮膚科学会で発表されました。

研究の背景


近年、子どもの肌についての理解が深まる中で、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患が重大な問題として認識されています。特に、学童期の子どもたちは、屋外での活動が活発になることで、紫外線や汗、乾燥といった外的刺激から肌が影響を受けやすくなります。これに伴い、湿疹や皮膚炎を発症するリスクが増大するため、早期からの適切なスキンケアが求められています。しかし、日常的なスキンケアの習慣が身についていないケースが多く見られることが課題として挙げられています。

研究の概要


本研究では、川崎フロンターレのサッカースクールに通う小学生41名、うち39名が男児、2名が女児を対象に、2024年3月から2025年3月までの1年間にわたり、季節ごとの肌状態の観察が行われました。研究は、実施したスキンケアを行わない群(非介入群)と、提案されたスキンケア製品を使用する群(介入群)に分けて進められました。

使用されたスキンケア製品には、シャンプー、ボディウォッシュ、保湿剤、日焼け止めなどが含まれており、皮膚科専門医による評価が行われました。その結果、スキンケアの習慣は全体の約70%の子どもに定着しておらず、特に介入群でも使用量が不十分であることが明らかとなりました。しかし、指導と支援策を通じて、使用量の増加と子どもたちの意識の向上が見られました。

皮膚状態の変化


調査の結果、季節によって肌の状態に著しい変化が見られ、特に冬季に乾燥が目立つことが明らかになりました。上肢では約半数、下肢では約90%の子どもに乾燥が見られました。また、紫外線の影響でメラニン値が夏に増加し、その後冬にかけて減少する傾向が確認されました。このメラニンの過剰生産は、紫外線に対する皮膚のバリア機能が低下している証拠と考えられます。

さらに、ディスカッションの結果、介入群では非介入群に比べて皮膚トラブルの発症が少ないことが確認されました。このことから、適切なスキンケアがスポーツを行う子どもたちの皮膚健康を維持するのに役立つことが示唆されています。

今後の展望


ナチュラルサイエンスは、今後も小児とその保護者を対象にしたスキンケアの重要性を啓発する活動を展開し、スキンケア習慣の定着を目指していく方針です。特に、成長期の肌にやさしいスキンケアの啓蒙は、将来の健康的な肌を育むために欠かせません。私たちの子どもたちが安心して屋外スポーツを楽しむために、日常的なスキンケアがどれほど大切であるか、ぜひこれからも意識を高めていきたいものです。

引き続き、ナチュラルサイエンスと川崎フロンターレの取り組みに注目し、ママやパパも一緒に学んでいきましょう。


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