療養中の子どもたちへ未来への希望を届けるイベント
2025年12月7日(日)、東京都立小児総合医療センターにおいて、療養中の子どもたちを対象とした職業体験イベント「おしごとなりきり道場」が初めて開催されます。このイベントは、一般社団法人夢らくざプロジェクトの主催で、入院や外来通院中の子どもたちに新たな学びの機会を提供し、社会とのつながりや将来への希望を持てるようにすることを目的としています。
イベントの背景
病気の治療を受けている子どもたちは、多くの場合、長期にわたる入院や通院により、学びの機会や友人との交流が制限されることがあります。このような環境では、自分の未来について考えることが難しく、自信を持つことができなくなることが多いです。また、治療を行う医療機関においても、入院患者の成長や心理的なケアを支援する重要性が強く求められています。
そこで、夢らくざプロジェクトは、療養中の子どもたちにも社会の一員としての感覚を持たせ、未来に対する夢を育むためのイベントを企画しました。このイベントは、子どもたちにとって新たな一歩を踏み出すきっかけになればと考えています。
取り組みの柱
「おしごとなりきり道場」では、主に以下の3つの柱を設けています。
1.
学びの支援:職業体験を通して、将来の夢や興味を広げる機会を提供します。
2.
心理的サポート:医療機関外の大人との交流を通じて、子どもたちの笑顔や意欲を引き出します。
3.
キャリア教育の一環:退院後の生活を見据えたキャリア教育のきっかけをつくります。
これまでも夢らくざプロジェクトは、学校や商業施設などで数多くの職業体験機会を提供してきましたが、医療機関との協力による職業体験イベントは初めての試みです。このプロジェクトを通じて新しい社会貢献の形を模索しています。
イベント詳細
この職業体験イベントは、実際に活躍しているプロフェッショナルが講師となり、体験型のワークショップを実施します。子どもたちは、職業を体験することで、仕事の楽しさや社会とのつながりを実感することができるでしょう。
- - 開催日:2025年12月7日(日) 13:30〜16:00
- - 会場:東京都立小児総合医療センター 講堂フォレスト
- - 対象:入院・外来通院中の小学生〜高校生(主治医の許可が必要)
体験できるおしごと
このイベントでは、以下の職業に関する体験が行われます。
- - ファッションデザイナー: 様々な生地を組み合わせて、洋服をデザインしてみよう。
- - キャンドルアーティスト: 思い浮かんだイメージを形にして、自分だけのキャンドルを作ってみよう。
- - 建築家: 窓の配置などを工夫しながら、自分だけのお家模型を制作しよう。
- - アナウンサー: 声の出し方を練習して、ニュースや番組の原稿を読んでみよう。
プロの講師たちが、自分たちの未来を想像しながら楽しく学ぶことをサポートします。また、未就学児向けにはクリスマスツリーが作れる「プレおしごと道場」も実施予定です。
夢らくざプロジェクトについて
夢らくざプロジェクトは、子どもたちに多彩なおしごとの体験を提供することで、次世代への「夢★デザイン」を促進する活動を行っています。これまでに180種類以上の職業体験プログラムを実施し、約50,000人の子どもたちに参加してもらっています。2023年には東京都「こどもスマイルムーブメント大賞」にて最優秀賞を受賞するなど、その活動が評価されています。
詳細な情報や参加申し込みは、
夢らくざプロジェクトの公式ウェブサイトをご覧ください。