クリスマス前に育む子どもの「選ぶ力」とその重要性
毎年12月になると子どもたちの心には自然と「欲しいもの」が増えていきます。この時期、子どもたちが自己の判断で物を選び取る力を育むことが重要だと考えるNPO法人キッズフリマが、最近の研究を基に「子どもの選ぶ力」について私たちに教えてくれます。
環境変化と選ぶ力の低下
近年の教育現場では、子どもたちが自分で選んだり判断したりする「意思決定力」の育成が難しくなってきているとの声が多く聞かれます。
例えば、大人があらかじめ選択肢を整理して決めてしまう場面が増えているからです。これにより、子どもたちは自らの判断で思考を巡らせる機会が減り、自立した選択ができなくなってしまうのです。また、生成AIの普及により、選択肢が簡単に提示される環境が日常になったことで、自分の価値観をもとに選ぶ力が必要とされています。
キッズフリマで「買う体験」を通じて育つ力
キッズフリマでは、大人が見守る中で子どもたちが自由に売買を行えます。無邪気な笑顔と真剣な表情が交錯するこの空間では、子どもたちが手持ちのお金を使って物を買う過程で大きな学びを得ることができます。具体的には、子どもたちは以下のようなスキルを自然と育んでいきます。
- - 優先順位を決める力:欲しい物を思いつつも、予算内で何を選ぶのかを考える力。
- - 自己判断力:本当に必要な物であるかどうか、自分の意思でその選択をする力。
- - 責任感:購入後の結果に対して自分で納得し、責任を持つという姿勢。
私たちは、こうした日常の「買う体験」が子どもたちにとっての本物の学びの場だと感じております。
クリスマスシーズンにさらなる成長を
特に12月、クリスマス前は子どもたちの「選ぶ力」が一層高まる時期です。この時期には、「欲しいものをリストアップし、自分の中で大切なものを絞る」という重要なプロセスが発生します。選ぶ理由を自分なりに考えることで、意思決定の質が向上し、後悔しない選択をしようとする姿勢が見られます。このような季節特有の学びが、より大きな成長へとつながっていくのです。
判断を委ねる大人の存在
キッズフリマの特長は、大人が入れない専用エリアで、子どもたちが主体的に行動する点です。私たちが見守るだけの環境だからこそ、彼らは判断の責任を持ち、時には失敗を経験することによって、成功体験を自分の自信に変えていきます。失敗から学ぶ力、成功を手にする喜び、その全てが子どもたちの非認知能力の発育につながります。
今後の予定
キッズフリマは2026年1月以降の新たなイベント日程を公式ウェブサイトで随時発表していますので、興味のある方はぜひチェックしてください。
- - 1月3日(土): 五反田TOC_MOTTAINAI(東京都)
- - 1月11日(日): フジグラン東広島(広島県)
- - 1月17日(土): 大丸下関店(山口県)
- - 1月18日(日): シーモール下関(山口県)
さらに、2026年1月後半には「お年玉に関するアンケート調査結果」も発表予定です。金銭感覚について、親子での違いや使い道など興味深い内容が盛りだくさんです。子どもたちが自分で選び、買う力を育むこの取り組みは、今後も注目していく必要があります。ぜひ、お見逃しなく!
お問い合わせ
NPO法人キッズフリマ
住所:〒164-0013 東京都中野区弥生町4-3-9
電話:03-3384-0675(平日12:00~15:00)
メール:info@kids-fm.jp
ウェブサイト:
キッズフリマ公式サイト