第19回キッズデザイン賞が発表!
特定非営利活動法人キッズデザイン協議会は、2025年8月20日(水)に「第19回キッズデザイン賞」の受賞作品233点を発表しました。この賞は、子どもたちの安全・安心と健やかな成長・発達を支援する優れた製品やサービス、空間、活動、そして研究を顕彰するものです。
キッズデザイン賞の歴史と意義
2007年に創設されたキッズデザイン賞は、「子どもの未来が持続的で明るいものであること」を目指しています。今回で19回目ということもあり、これまでの応募数は7,386点、受賞数は4,381点に上ります。賞を受けた作品の多くは、子どもたちを取り巻く社会課題の解決に貢献するものです。
今年の応募作品の特徴
今年の応募作品には、特に以下のようなテーマが見られました:
- - 夏の猛暑に配慮した遊び場づくり
- - 事故防止に向けた空間設計
- - デジタルトランスフォーメーション(DX)を活用したサービス
- - 自然素材に触れられる体験の提供
こうした作品は、実際に現場で子どもたちが直面している課題に応える形で考えられており、前年の受賞作品の改良版や長年親しまれている商品も多く見受けられました。
グローバルな視点での発信
また、iF International Forum Design GmbHとのパートナーシップを継続し、「子ども目線・子ども視点」のキッズデザインの考え方を世界に発信していく方針です。これにより、国内外での認知度向上と、さらに多くのステークホルダーとの連携が期待されています。
新たな居場所づくりが進行中
空間に関しては、既存の施設や空間をリノベーションした子どもたちの居場所が増えています。これらの場は、単なる遊び場ではなく、様々なプログラムやコンテンツが用意されており、地域理解や地域交流を促進する工夫が施されています。
インクルーシブデザインの重要性
発達障害や身体障がいを持つ子どもたちが参加できるように配慮されたデザインも、多くの作品に見られます。誰もが参加できるインクルーシブデザインが広がり、孤立を防ぐ社会の実現が進んでいます。これは、周囲の人々にとっても重要なポイントであり、より多様なコミュニティの形成に寄与しています。
子どもたち自らのものづくり
また、今年は子どもたちが主体的に考え、行動する機会を増やす作品も多かったです。地域への理解を深めつつ、自らの力で何かを成し遂げる力を育む姿勢が多くの作品に反映されています。世代を超えた交流や、子どもたちと大人の共同制作も増え、豊かな学びと成長の場が創出されています。
表彰式の詳細
「第19回キッズデザイン賞」の受賞作品は、10月6日(月)に虎ノ門ヒルズフォーラムにて表彰式が行われます。最優秀賞である「内閣総理大臣賞」を含む優秀作品の発表が予定されており、さまざまなメディアからの取材が期待されています。
キッズデザイン協議会とは
キッズデザイン協議会は、子どもたちの安全や安心を向上させ、健やかな成長を支援するために様々な企業や団体が集まり、活動するNPO法人です。今後もより良い社会環境の構築に向け、子ども目線での製品やサービスの開発を進めていくことが期待されています。
詳しくは、
キッズデザイン賞の公式サイトをご覧ください。