小野測器と神奈川大学が手を組んだ学童保育向け学習講座
株式会社小野測器が、次世代のモノづくりを支えるために神奈川大学と連携し、3日間にわたる仕事体験イベントを行いました。このイベントは、同大学の機械工学科に在籍する学生たちにとって、技術と教育の両面で非常に貴重な経験となりました。
イベントの目的と内容
本企画の主な目的は、学生たちにモノづくりの楽しさを実感してもらうことです。神奈川大学の山崎研究室に在籍する学生たちは、3日間にわたり、身近な材料を使って「コップマイクロフォン」の製作を通じて、マイクロフォンの基本原理や構造を学びました。
最終日には、学童保育に通う子どもたちを招待し、学生たちが学んだことを生かしたマイクロフォン工作教室を開催しました。参加したのは、NPO法人おかえりが運営する学童保育の児童たちで、約10名が参加しました。子どもたちは、自ら手を動かしながら楽しみつつ、科学技術の世界に触れることができました。
参加学生の声
神奈川大学の4年生、荒木雄大さんは感想を述べており、「学童を対象にした教材作りは難しかったが、チームで役割分担をすることでスムーズに準備が進んだ」と話しました。彼は、この活動が子どもたちにとっても貴重な体験になることを信じて、自らマイクロフォンの製作を教える役割を果たしました。
教授からのコメント
教授の山崎徹さんも、この取り組みの意義を強調しました。「本企画を通じて、学生たちは子どもたちと共にモノづくりを楽しむだけでなく、技術を伝えることやチームワークの重要性も学ぶことができました」と、感謝の意を表しました。
NPO法人おかえりの視点
NPO法人おかえりの副理事長、伊東圭昌さんは、「地域の企業や大学と連携して、子どもたちにモノづくりの楽しさを実体験させられたことに感謝しています」と伝え、地域社会に根ざした教育の重要性を再確認しました。
開催概要
このイベントは、2025年10月22日、11月10日、11月30日の計3日間行われました。場所は、小野測器の横浜テクニカルセンターで、神奈川大学とNPO法人おかえりが協力して実施しました。参加対象は、神奈川大学山崎研究室の学生と学童保育に通う児童たちでした。
- - 第一日: 小野測器の企業紹介を受けました。
- - 第二日: マイクロフォン製作の準備を行い、実際の音の録音方法について学びました。
- - 第三日: 学童保育の児童たちとマイクロフォンを一緒に作る実践的なワークショップを開催し、音を録音することに挑戦しました。
企業理念と社会貢献
小野測器は、1954年の設立以来、モノづくりを通じて社会に貢献してきました。企業理念には、「人とテクノロジーのより良い関係を支え、持続可能な社会の実現を加速させる」というビジョンが掲げられ、子どもたちや次世代技術者の育成に力を入れています。
このような試みを通じて、小野測器は地域社会とつながり、次世代の技術者を育成する活動を今後も展開していくことでしょう。参加学生たちの学びも、きっと彼らの未来に生き続けることでしょう。