松本山雅FCが支える新しい観戦環境
長野県松本市にあるホームスタジアム『サンプロ アルウィン』の座席改修工事を通じて、松本山雅FCが新たな試みを始めました。改修に伴い撤去された座席をアップサイクルし、ポータブルチェアとして再利用するプロジェクトを進行中です。この取り組みは、小さな子どもたちの観戦をサポートし、スタジアムでより多くの家族が一緒に楽しむことができる環境を作り出すことを目指しています。
2001年に開業した『長野県松本平広域公園総合球技場』は、約四半世紀にわたって多くのファンに愛され続けてきました。しかし、長年風雨にさらされてきた客席は老朽化が進んでおり、この問題を解決するために昨年末から改修工事が行われています。改修で撤去された旧座席のうち、50席を松本山雅FCが譲り受け、脚を取り付けて新たな姿に生まれ変わらせることとなりました。
この新しいポータブルチェアは、特に子どもたちや障害のあるお子様が安心して使用できるようデザインされています。サポーターの中には、『周りに迷惑をかけるのでは』と心配している方も多いことが分かり、そんな家族の思いに寄り添った環境を提供することが狙いです。私たちは、松本山雅FCの試合だけでなく、様々なスポーツイベントにおいても、このポータブルチェアを活用できるようにすることで、観戦体験の質を向上させることを期待しています。
プロジェクトには、インクルーシブデザインに基づいて子ども向けの製品を手掛ける株式会社Haluが開発した「IKOUポータブルチェア」を採用しています。このチェアは全国59の企業や自治体、92の施設に設置されるなど高い評価を得ています。簡単に大人用の座席に取り付けることができるため、ご家族での観戦体験を共有しやすくなるのです。
クラウドファンディングの詳細
今回のクラウドファンディングは、目標金額184万円で行われます。支援者からの支援により、ポータブルチェアを最大11個購入することができます。支援募集期間は2025年5月26日から6月30日までで、支援が成立した場合にのみ資金が受け取られます。支援者には、アップサイクルされた椅子をお届けします。各椅子は、2001年から使用されていた座席と近年入れ替えられたもので、デザインにはスタジアム名の『アルウィン』がインスパイアされています。
このプロジェクトは、地域の建築事務所や木工所の協力を得て進められており、地元企業の職人たちが手掛ける製造プロセスも特長的です。松本山雅FCが地域と共に成長していく姿勢を表現するため、地域との協力を重視し、地元資源を最大限に活用した製品を生み出しています。これによって、未来のサポーターである子どもたちにとって快適な観戦環境を提供し、家族での観戦を楽しむ機会を広げていくのです。
まとめ
松本山雅FCが始めるポータブルチェア購入プロジェクトは、単なる椅子の提供だけではなく、スタジアム観戦をより多くの家族が楽しむための施策です。家族での思い出作りにもつながるこのプロジェクトへの支援は、地域全体の盛り上がりにも寄与することでしょう。ぜひ多くのサポーターが参加し、未来のサポーターを支える環境づくりを一緒に行いませんか?