大阪の校舎がまるごと図書館!特別授業で言語化を学ぶ中学生たち
2025年12月17日、水曜日に大阪国際中学校・高等学校で行われる特別授業では、文芸評論家の三宅香帆氏が登壇します。この授業は、中学生300人を対象に「言語化の技術(仮)」というテーマで行われる予定で、主に彼らの言語化能力を高めることを目的としています。
言語化の重要性
近年、中学生の読書習慣が減少しているという現実があります。2023年のデータによると、中学生の1か月の平均読書冊数は5.5冊から2024年には4.1冊に減少しており、「不読者」の割合も過去最高に達しています。このような状況の中で、思いや考えを「言葉」にする能力、すなわち「言語化」はますます重要視されています。特に、適切な表現ができることが求められる現代社会において、このスキルは大変価値があるものです。
特別講師三宅香帆氏の紹介
三宅香帆氏は、文芸評論家として多方面で活躍し、本の楽しさを広める活動に力を注いでいます。著書の中には、「好き」を言語化する技術に特化した『「好き」を言語化する技術』があり、これがわずか7カ月で20万部を突破するなど、大ヒットを記録。彼女の経験と知識は、中学生たちに新たな視点を提供すること間違いないでしょう。
大阪国際中学校の特色
この学校は「校舎がまるごと図書館」というユニークな構造を持ち、生徒たちの好奇心と知識欲を刺激する環境を整えています。従来の図書館とは異なり、さまざまなジャンルの書籍が並び、自由にアクセスできるように工夫されています。生徒たちが読書を通じて多様な価値観に触れる機会を得られるよう設計されており、今回の特別授業との相乗効果も期待されます。
言語化技術の意味
「言語化」という言葉自体は以前から存在していましたが、現代ではその重要性が増しています。特に今年の新語2024ではこの言葉が大賞を受賞するほどの注目を集めています。読書やライティングを通じて磨かれるこの技術は、一朝一夕には身につかないものですが、中学生にとって、こうした取り組みは未来に向けての大きな一歩です。
次世代の教育への取り組み
今回のプロジェクトは、株式会社マイナビ出版が主体となり、中学生に言語化能力を向上させる環境を整えることを目指しています。「知と学び、体験、ビジネスを通じて、あなたの明日をともに描く」という理念のもと、若い世代に新たな価値を提供しようとする試みが続いています。さらに、未来に向けた新たな体験を通じて、彼らが出版業界に関心を持つことを促進することも目標にしています。
最後に
特別授業を通じた三宅香帆氏の講演は、若い世代が自らの感情や思いを言葉にするための力を身につけるきっかけとなることでしょう。この取り組みがどのように彼らの未来に影響を与えるのか、非常に楽しみです。