保育の質を向上させる新しいガイドブックが登場!
2025年3月21日、株式会社Gakkenから新しい保育専門書が発売されます。その名も『なんとなくをひとつひとつ!保育のABC(環境・活動・かかわり)見直しガイドBOOK「保育環境評価スケール」活用法』です。この本は、保育環境や子どもとのかかわり方を見直すための具体的な視点とチェックポイントを提供するものです。
本書の魅力
本書の特筆すべき点は、「なんとなく」と感じている保育の問題点を37の項目にわかりやすく整理しているところです。これによって、保育者は具体的な視点から問題を見直すことができます。特に、保育者のかかわり方に関する内容は、実践とともに改善を図るための手助けとなるでしょう。
- 例えば、保育環境では室内のレイアウトや家具の配置、子どもに適した空間の使い方などが挙げられます。チェックリストには「このような物があるか?」「どのように使われているか?」といった具体的な質問が用意されており、実践的な見直しが可能です。
- 物の配置や環境よりも見直しが難しい部分の一つに、人間の関わりがあります。保育者がどのように子どもに声をかけ、見守り、援助するかといった人的環境に関する具体例も多く掲載されています。現場の写真が豊富に使われているため、実際の保育の流れがイメージしやすくなっています。
本書の構成
1.
保育環境の見直し
- 室内環境や遊びのための空間設定について詳細に解説。
2.
生活の見直し
- 食事や衛生管理の面から子どもの生活を見直す方法。
3.
言葉との関わり
- 子どもへの話しかけや言葉の発達を促進するためのヒント。
4.
活動内容の見直し
- 様々な遊びの中での学びを支える活動の考察。
5.
子どもとの関わり
- 個々に対するアプローチや子ども同士のやり取りの重要性。
6.
保育の構造の見直し
- 日課や遊びの時間に関する見直しの視点。
実践的アプローチ
本書では、具体的な事例も取り入れています。例えば、2歳児のごっこ遊びの見直しや、ある市全体の保育の質向上を図るための取り組みも紹介。これにより、理論だけでなく実際の現場で使える知識が得られます。
著者には、大阪総合保育大学の埋橋玲子特任教授と、高槻双葉幼稚園園長の岡部祐輝が名を連ねています。長年の経験を基に、実用的かつ効果的な指導のためのノウハウが凝縮されています。
まとめ
この新刊『保育のABC見直しガイド』は、ただの理論書ではなく、現場で役立つ具体的な手法を探し求める保育者にとって、非常に価値のある一冊です。保育の質向上を目指す方々にとって、必携の書となることでしょう。公式なサイトやAmazonなどでの購入が可能ですので、ぜひご覧になってみてください。