子どもたちへ『選ぶ経験』を届ける取り組み
この夏、認定NPO法人Learning for All(以下、LFA)が株式会社yutoriとの協業により、全国の子どもたちへ新品の衣服を約1,000着届ける「MY CHOICE PROJECT」を実施しました。このプロジェクトは、子どもたちに物を受け取るだけでなく、自分で選ぶ機会をもたらすことを目的としています。
1. 日常の中で奪われた『選ぶ経験』
近年、子どもの貧困問題が注目される中で、LFAが特に重要視しているのは「選ぶ経験」の欠如です。困難を抱える子どもたちは、自分の好みや希望を表現する機会がほとんど与えられていません。この結果、彼らは「与えられる側」としての意識が強まり、「選ぶことができない」状況に置かれがちです。
一方で、選ぶ経験は自己肯定感や人間関係の構築、社会での生き抜く力の基盤を育む重要な要素です。LFAはこのような「見えにくい問題」に取り組むことが必要だと考えています。
2. yutoriとの協業による新たな挑戦
LFAの問題意識に共感したyutoriは、すぐに協賛を申し出てくれました。yutoriの企業理念『TURN STRANGER TO STRONGER』は、自分の個性を強さに変えるというもの。ファッションを通じて自己表現を大切にすることから、今回の気持ちが重なり、全国の子どもたちに新品の衣服を通じて選ぶ喜びを届けることが決定しました。
3. 子どもが自ら選べる配布スタイル
このプロジェクトでは、子どもたちが自由に服を選べる場を用意することに重点を置きました。各団体との連携を通じて、ただ渡すだけでなく、選ぶことができる環境を整えました。LFAのスタッフも現地に足を運び、子どもたちが自分の好きな服を見つける手助けをしました。子どもたちは普段では考えられない色やデザインに挑戦し、多くの新たな体験をしました。
4. 実施概要と地域連携
実施期間は2026年の4月から7月にかけて行われ、全国11都道府県で約1,000着の衣服が配布されました。参画した団体は16あり、実際には北海道から沖縄まで様々な地域で子どもたちに届けられた様子が伺えます。
5. 現場からの感想
現場で受け取った声によると、子どもたちは新しい衣服を手にして自分らしさを表現できる喜びを感じていました。「いつもとは違うデザインで、周りに驚かれるのが楽しい」といった意見や、「自分の個性を出せるのが嬉しい」といった声が寄せられ、彼らにとって選ぶことの意味が深まったことが伝わってきました。
6. 代表の想い
LFAの代表、李炯植は、物資の提供だけでなく、選ぶ経験を通じて子どもたちの未来を切り開く手助けができたことに感謝の意を示しました。一方、yutoriの代表、片石貴展氏も学生時代からLFAの活動に携わっており、今回のプロジェクトが多くの人々を結ぶ機会になったことを喜んでいます。
7. 今後の展望
「MY CHOICE PROJECT」は衣服だけに限らず、様々な経験を通じて子どもたちに選ぶことの大切さを伝えていく継続的な取り組みとして展開されていく予定です。LFAはこれからも子どもたちが自分の可能性を信じられる社会の実現を目指し、全国各地の支援団体や企業と協力していくつもりです。私たちの取り組みに共感いただける企業や団体とともに、さらなる選ぶ経験を届けていくことが期待されます。