保育園利用者数の減少と保護者の保活の変化
近年、保育園の利用者数が4年連続で減少していることが、保護者の実態調査により明らかになりました。調査を実施したのは、保育園探しポータルサイト「えんさがそっ♪」を運営するBABY JOB株式会社で、今回のアンケートでは保育園を利用する保護者を対象に保活の実態を探ることが目的です。このレポートでは、調査の詳しい内容と保護者の保活スタイルの変化に迫ります。
調査概要
2023年8月29日から9月4日にかけて行われた調査では、保護者たちの保育園選びに関する具体的な実態が把握されました。以下のポイントが特に注目されます。
- - 利用人数の減少: 保育施設の利用児童数は増加ではなく、むしろ減少に転じ、待機児童数も過去最少の水準に達しています。
- - 入園タイミングの変化: 0歳児クラスにおいても4割以上が年度の途中で入園しており、また1歳児系列への入園も約4割を占めるなど、保護者の柔軟な職場復帰が可能になってきています。
- - 情報収集方法の変化: 7割以上の保護者が複数の園を見学するようになり、SNSを通じての情報収集も増加傾向にあります。
入園は「1歳から」または「年度途中が一般的」
調査によると、子どもを保育園に預け始める年齢として「0歳児クラス」が53.2%と最も多く、次いで「1歳児クラス」が40.4%となっています。また、入園時期を分析した結果、0歳児クラスにおける約45.7%の子どもが4月以外の「期中入園」を選択していることが分かりました。これにより保護者が自身のライフスタイルに応じた柔軟な選択をする環境が整いつつあることが示されています。
主体的に選ぶ保活へシフト
保活のスタイルも大きく変化しています。例として、見学した保育園数を調べたところ、最も多かったのは「2〜4園」への見学(49.1%)であり、複数園を比較検討する保護者が70%以上に達しています。さらに、SNSを利用して情報を得る保護者が約30.7%に達し、リアルな情報を得る動きが見られます。
保護者が園を選ぶ際には、保育内容や設備だけでなく、サービス面での付加価値も重視されていることが明らかになりました。例として、保育園で使用する紙おむつに名前を書いて持参する手間が省ける「紙おむつとおしりふきのサブスク」が導入されていることで61.5%の保護者が入園の決め手としたと回答しています。
まとめ
PE保育園の受け皿が整ったことで、保護者はより主体的に、自分たちのニーズに合わせた保育園選びができるようになってきています。このような変化に応じて、保育園探しポータルサイト「えんさがそっ♪」も園の基本情報だけでなく、雰囲気や独自のサービスを分かりやすく提供し、保護者の選択をサポートしています。これからの保育園選びには、保護者自身が自らのライフスタイルを考慮し、情報収集や比較検討を行うことが一層重要になるでしょう。新たな保活のトレンドを通じて、今後の保育業界がどのように変わっていくのか、非常に楽しみです。
詳しい調査結果は「えんさがそっ♪」をぜひご覧ください。