最新技術が変える子どもの安全、顔認証を活用した新しいスクールバス見守りサービス

株式会社ミマモルメと日本電気株式会社（NEC）は、顔認証を駆使した画期的な見守りサービスを開発しました。このサービスは、子どもたちがスクールバスに乗り降りする際に顔を認識し、保護者にリアルタイムで通知が届くというものです。この新サービスは2023年11月から販売が開始され、より安全で便利な通学環境を提供します。

なぜ顔認証技術なのか？

子どもたちが通学や習い事のためにバスを利用する際、保護者はその安全を常に気にしています。このサービスでは、NECが誇る高精度な顔認証技術を活用することで、子どもがバスに乗ったか、無事に降りたかを瞬時に確認することができます。保護者は、子どもがバスに乗った瞬間や、どのタイミングで降車したかを把握できるため、安心感が大きく向上します。

実証実験は奈良県香芝市で行われ、参与した保護者からは「通知のタイミングが適切であり、安心感が増した」という高評価が得られました。この技術を利用することで、子どもたちと保護者のコミュニケーションの質が向上することが期待されています。

実証実験から見えた成果

今回のサービスの実地検証は、夏季に行われたスクールバスの運行を通じて実施されました。タブレット端末を使用した顔認証により、乗降情報が即座に保護者に配信されます。特に、リアルタイムでの情報伝達は、保護者にとって非常に重要なポイントとなります。

保護者へのアンケートも実施し、「通知の適切さ」や「子どもへの安心感が向上した」といったポジティブなフィードバックが多数寄せられました。また、この実証実験は、国内で初めてスクールバスに顔認証を取り入れた事例であり、大きな注目を集めました。

ますます増えるスクールバスの役割

昼間のスクールバス運行が促進される中で、子どもたちの安全確認はますます重要なテーマとなっています。今後は、部活動や地域連携の活動でもこの見守りサービスは活用される見込みで、利便性が高まるでしょう。また、運行機会が増えることで、保護者のニーズも多様化すると考えられます。このような背景から、ミマモルメとNECは、今後のサービス展開においてさらに幅広い対応を目指しています。

取り組みの未来

今後、ミマモルメはこの顔認証技術を用いたサービスを全国各地の自治体や子ども向け施設に提供し、2023年11月以降、サービスの運用が始まる予定です。また、設置が容易なタブレット端末を活用することで、多様なスクールバスに対応可能となります。この仕組みは、すでにリース契約で運行されているバスへの後付け設置も容易であり、実際の運用にも適応しやすいでしょう。