磐田市がデジタルで子育て支援を強化する新サービス導入
静岡県磐田市において、母子モ株式会社が提供する『子育てDX』の「伴走型相談支援サービス」が6月2日より正式に運用を開始しました。この新たなサービスを通じて、妊産婦や子どもたちへの支援をデジタル面から大幅に強化することが期待されています。今回の施策は、母子手帳アプリ『母子モ』の一部機能として統合され、利便性の大幅な向上を目指しています。
子育てのデジタル化がもたらす変化
磐田市では、地域に根ざした子育て支援を行うために、母子手帳アプリ『母子モ』を2017年9月から導入してきました。その後の5年間で、このアプリは妊産婦と子どもたちの健康データの記録・管理、予防接種のスケジュール管理など、さまざまな機能を搭載してきました。今回の「伴走型相談支援サービス」の導入により、妊娠届の提出や「妊婦のための支援給付金」の申請がオンラインで行えるようになります。
「伴走型相談支援サービス」の利用者は、アプリを通じて24時間いつでも手続きを行えるため、来庁予約も簡単にできるようになります。このことで、待ち時間の軽減や密集の回避が可能になり、保護者にとっても精神的な負担を軽減する一助となります。また、事務を行う自治体職員にとっても、業務効率化が図られ、より質の高いサービスを提供できる環境が整います。
磐田市の理念と今後の展望
磐田市の基本理念は「こども・若者が安心できるまち」を掲げており、その中で母親と子どもたちの健康保持を図るための支援を着実に行っています。地域の生活を便利にし、住民が集う魅力的なまちづくりを進めるため、デジタル技術の導入をスムーズに進めています。市長の草地博昭氏は、市を子育て世代にとって魅力的な場所にするために、引き続き支援を強化していく意向を示しています。
便利なアプリの機能と使い方
『母子モ』の機能には、健康データの管理や育児に関するアドバイス、さらには地域情報の配信など、さまざまなユーザーのニーズに応える機能が充実しています。このアプリは、アプリストアでのダウンロードが可能で、幅広い年齢層の家族に利用されています。さらに、祖父母など家族との情報共有のための機能も搭載されており、遠方に住む家族との連携もサポートします。
未来へのビジョン
母子モ株式会社は、2030年までに子育てに関わる手続きが容易になる社会を目指しています。特に、妊産婦が抱える不安や負担を軽減することで、より安全で安心な子育て環境の実現を目指しており、『子育てDX』のサービス拡充はその一環です。実際、今後の展開として、乳幼児の定期予防接種や健診手続きのデジタル化も予定されています。
まとめ
磐田市の『伴走型相談支援サービス』は、子育て支援がデジタル社会に対応し、より多くの家族にとって利用しやすい環境を提供することが目的です。この新しい取り組みを通じて、子育て世帯の不安を和らげ、嬉しさに満ちた育児ライフをサポートしていく姿勢が、今後も注目を集めることになるでしょう。