大学生が提案する新たな卒業記念品の価値とは？

大学生たちが生み出す新しい卒業記念品の価値

大学生活を締めくくる卒業式。学生にとって特別なこの瞬間を記念するための品が、新たな価値として注目を集めています。株式会社ラボネットワークと甲南女子大学の人間科学部との産学共同プロジェクトは、まさにこの新たな卒業記念品を生み出すための取り組みです。2025年4月から始まるこのプロジェクトでは、Z世代の学生たちが自身の視点で商品開発に取り組みます。

今、写真をカタチに残す意味とは？

スマートフォンの普及により、私たちは日々たくさんの写真を撮り、デジタルの世界で整理しています。しかし、デジタルデータに保存するだけでは、写真本来の価値が見えにくくなってしまうのではないでしょうか。ラボネットワークは、この部分に着目し、学生たちに“カタチに残す”写真の魅力を再発見することを目指しています。

斬新なアイデアが生まれる授業内容

本プロジェクトでは、ラボネットワークが持つフォトビジネスの専門知識を基に、吉田ゼミの学生に向けて新しい卒業記念品のアイデアを考える授業が行われます。この授業では、学生たちが実際に卒業式を迎える当事者として、「新しい卒業記念品」の必要性や魅力を意識しながらアイデアを出し合います。授業は前期・後期合わせて全4回を予定しており、具体的にはラボネットワークの社員からの講義や、写真現像の体験、アイデアのプレゼンテーションが含まれています。

学生ならではの革新的なビジネスアイデア

前期授業では、学生たちはアイデアを2つのグループに分かれて発表。発表内容には「平成女児」や「セルフフォト」といった現代のトレンドが反映されており、大学生の新しい視点を感じさせるものでした。これらのアイデアは、新たな卒業記念品の可能性を大いに広げるものとなります。

商品開発のプロセス

後期授業では、学生が発表したビジネスアイデアに基づき、実際にラボネットワークで試作品を制作します。商品の改良と具体的なビジネスモデルの企画が進められ、将来的な商品完成に向けた重要なステップを踏んでいきます。

いま注目のラボネットワークとは

株式会社ラボネットワークは、ネイミングの通り、フォトライフの専門会社であり、さまざまな写真関連事業に携わっています。傘下には「カメラのキタムラ」を持ち、法人向けの写真プリントサービスやアルバム制作を行っています。これまでの経験を基に、新たな価値創造の場としてZ世代の学生たちと新たな卒業記念品を考えています。