思春期の心を包み込む新刊『児童精神科の看護師が伝える 10代のこわれやすいこころの包みかた』
精神科認定看護師であるこど看氏が、12月4日に新刊を発売します。この本は、10代を抱える親に向けたもので、思春期における心の不安定さを理解する手助けをします。前作が大ヒットを記録したことからも、多くの保護者が抱える悩みの声が届けられていました。
思春期の独特な心のゆらぎ
「反抗期」という言葉をよく耳にしますが、それは子どもが無意味に反抗しているわけではありません。著者は、児童精神科の病棟で多くの10代の子どもたちと向き合ってきた経験から、本書でその背景や心の動きを丁寧に解説します。思春期の子どもたちは、年齢特有の悩みやストレスを抱えており、それに対する理解が必要です。
本書では、子どもたちがどんなSNSを使っているのか、どのようにスマホやゲームと向き合うべきなのかといった具体的なテーマが取り上げられています。親としては気になる内容ばかりで、特に重要なのは「罰によるコントロールは効果がない」という指摘です。
具体的な章構成
- - Chapter1: 子どもが思春期に入ったと感じたら
- - Chapter2: 親子の間にやさしい境界線を引く
- - Chapter3: ゲーム、スマホ、SNSとの付き合い方
- - Chapter4: 子どものSOSに向き合う
- - Chapter5: 大人のこころにも十分なケアを
それぞれの章で、思春期の子ども特有の感情や、親として気を付けるべきことを詳しく教えてくれます。特に「子どものSOSに向き合う」章では、サインを見逃さず、子どもとどうやってコミュニケーションを取るべきかが説明されています。
親自身の心のケアも大切
子どもだけでなく、大人の心の管理も忘れてはいけません。本書は、親がどのように自身の心を守ることができるかについても触れています。子育て中は、どうしても自分を後回しにしがちですが、自分自身のケアも忘れずに行うことが、子どもへの良い影響をもたらします。
こど看氏のプロフィール
著者、こど看氏は、10年以上の経験を持つ精神科認定看護師です。常に現場での実体験を基にした発信を行い、SNSやYouTubeで情報を提供しています。また、一児の父としての視点も加わり、よりリアルな子育ての痛みや楽しみを伝えてくれます。
まとめ
思春期の子どもたちが抱える心の問題について、具体的かつ親しみやすい方法で解説される本書は、これからの育児に役立つ一冊です。こど看氏による新刊を手に取り、親子トークのきっかけにしてはいかがでしょう。心のケアを大切にし、共に成長できる時間を楽しみましょう。