風力発電の未来を祝う!新風車「千颯」竣工式と大盛況の10周年イベント
2025年5月24日、秋田県にかほ市で開催された新風車「千颯」の竣工式は、地域の未来を見据えた重要な一歩として多くの注目を集めました。このイベントは、生活クラブ連合会の関連団体・一般社団法人グリーンファンド秋田が設立した新会社「株式会社生活クラブにかほ院内風力発電」の一環として行われ、古くから地域に根付いた風力発電事業の新たな局面を迎えることとなります。
新風車「千颯」の誕生
新風車の名前は、にかほ市内の小学生による投票で「千颯(ちはや)」と名付けられました。この名は、「ちはやふる」という有名な和歌に由来し、爽やかな風が吹き抜ける様子と、数多くの家々に電力を供給する願いが込められています。竣工式では、参加者全員でテープカットが行われ、地域の小学生たちによるお祝い太鼓「仁賀保伝承こども太鼓」によって会場は盛り上がりを見せました。
市川雄次市長は、寒風吹きすさぶ中、強風が風車を回し電力を生み出していることを実感してもらいたいと語りました。この言葉には、新風車が地域の生活を支える重要な役割を果たす期待が込められています。
地域と共に歩む
竣工式では、地域との連携を強めるため、地元の小学生たちが風車の名前を応募しました。その結果、69件の応募があり、教育委員会と株主投票を経て「千颯」という愛称が選ばれました。この名は、地域の子供たちの想いが込められた象徴であり、新たな風車の始まりを祝う意味合いを持っています。
特に印象的だったのは、象潟小学校の2年生、櫻山よつはさんが命名したことによる表彰式。新風車の下には、愛称の由来や再生可能エネルギーに対する生活クラブの思いが記されたプレートも設置されています。
お祝いコンサートと地域の絆
イベントの後半では、山形県出身の歌手・朝倉さやさんによるコンサートが行われ、軽快な民謡や山形弁が披露されました。会場は一体感に包まれ、参加者全員が笑顔で共に楽しむ時間を過ごしました。さらに、首都圏の生活クラブ組合員たちも参加し、風車への感謝を込めた歌を披露し、地域との絆を深めました。
コンサート後には、懇親会が開催され、地域住民と生活クラブの関係を振り返り、感謝状の贈呈も行われました。特に、風車1号基「夢風」の設置に関与した地域自治会からは、日々の電力供給への感謝と共に、地域の特産品の共同購入や住民との交流に対するお礼が贈られ、地域の未来と共生への期待が語られました。
生活クラブの取り組みとは
一般社団法人グリーンファンド秋田は、2012年より稼働を開始した風車「夢風」で電力を供給し続けてきました。そして、2025年には新たに稼働する「千颯」を加え、電力の共同購入や地域産品の連携活動を通じて、持続可能な地域づくりを進めています。
生活クラブは、組合員数約42万人を誇り、持続可能な生活スタイルの実践を通じて、地域に必要な福祉につながる事業を生み出しています。「エネルギーの自治」を目指し、地域と都会を繋ぐエネルギー供給のモデルとして発展を続けています。今後の展開が大いに期待される中、生活クラブは持続可能な社会の実現に向けた挑戦を続けています。
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生活クラブの公式サイトをご覧ください。