小学生の朝食は「ごはん派」が多数!
先日、『コロコロコミック研究所』によるアンケート調査が行われ、小学生の朝食に関する興味深い結果が明らかになりました。742人の男子小学生を対象にしたこの調査により、朝食の選好、食の情報源、そして親子間の「フードギャップ」についての現状が解析されました。
朝食は「ごはん派」が過半数
調査の結果、朝食を選ぶ際の回答において「ごはん(お米)」を食べる頻度が51.8%と、半数以上の小学生がごはん派であることがわかりました。一方、「パン」は48.2%で、わずかな差で負けを喫しています。
ごはんを選ぶ理由は、「おいしい・好きだから」という意見が31.8%を占め、続いて「腹持ちが良い」が10.3%で4位にランクイン。また、「健康的・栄養がある(7.3%)」という意見も見受けられ、味や満足感を重視している様子がうかがえます。
パンを選ぶ理由としては、「手軽さ」(26.9%)が大きなポイントであることが目立ちました。さまざまな種類を楽しめることや短時間で済むことから、朝の忙しい時間にぴったりの食材となっています。しかし、最近の物価高やご飯の入手の難しさから「お米は高い」「ご飯が手に入れにくい」という意見も存在し、時代背景も伺えます。
食の情報源、YouTubeが急成長
次に、子どもたちが食べたいものや飲み物の情報をどこから得ているかを尋ねたところ、最も多かったのは「テレビ」で29.5%でした。その後に続いたのは「YouTube」で21.6%。ここで注目すべきは、「家族」(9.5%)と比べて、YouTubeがダブルスコアに達している点です。
このことからも、情報が家庭の中だけではなく、好みのYouTuberから流れてくる時代になっていることが確認でき、子どもたちの好奇心や食への関心がデジタルメディアを通じて強く広まっていることが分かります。親から伝承される食の知識がYouTuberによって変化している様子は、時代の移り変わりを感じさせます。
親子の“フードギャップ”に迫る
さらに興味深いのは、好きな食べ物と親が薦める食べ物との差があることです。子どもたちに「大好きだけど、お家の人はあまり食べさせてくれないもの」を尋ねたところ、トップに上がったのは「お菓子・スイーツ」(26.9%)であり、それに続くのは「ジャンクフード」(18.1%)でした。
逆に親がすすめるが子どもには人気がないのは「野菜」(56.6%)で、特にピーマン、トマト、ナスなどが挙げられています。このフードギャップは、子どもが「おいしいもの」を食べたいと思うのに対し、親は「栄養を考えた食事」を望むという点で、家庭内に新たなせめぎ合いが生じていることを示しています。
まとめ
この調査で明らかになったのは、忙しい朝であっても、子どもたちが「ごはん」を好む現実や、進化したメディア環境が食への関心に影響を与えているという点です。また、親子の食に対する考え方の違いが、家庭内でのコミュニケーションや食育の重要性を再確認させられる結果となりました。今後、このような声を大切にした食の提供や、子どもたちの興味に合わせた企画が求められます。