アイシンとグリーン水素
2025-12-01 10:36:18

アイシンが挑むグリーン水素の未来!京都での実証事業に迫る

アイシンが挑むグリーン水素の未来!京都での実証事業に迫る



株式会社アイシン(本社:愛知県刈谷市、代表取締役:吉田守孝)は、2025年12月1日から2026年2月27日の期間に、京都府が舞鶴港国際埠頭で行う「グリーン水素を活用した純水素燃料電池普及に向けた実証事業」に参加します。この事業は、エノア(本社:愛知県豊田市)が主体となって行うもので、アイシンは次世代のエネルギー技術を駆使し、地域防災力の強化と再生可能エネルギーの普及に貢献することを目指しています。

新しいエネルギー源、グリーン水素



本実証事業では、アイシンが開発したペロブスカイト太陽電池と新しい固体酸化物形燃料電池(SOFC)を提供。ペロブスカイト太陽電池は、薄型で軽量、さらには曲がる特性を持っています。これにより、従来のシリコン太陽電池が取り付けづらい場所にも設置できるため、再生可能エネルギーの普及が期待されています。

生成された電気は水電解装置に使用され、水素タンクへ貯蔵される仕組みです。その後、貯蔵した水素をSOFCで利用し、港湾施設の照明などに電力を供給します。このシステムは、長期的な水素の貯蔵機能を活かしながらの防災用途としての有効性が実証される予定です。

高効率の発電システム



SOFCは水素と酸素による化学反応で発電を行い、発電の過程でCO2を排出しないクリーンなエネルギーシステムです。アイシンは、家庭用燃料電池の開発で培った技術を活かし、高効率な発電と長期にわたる耐久性を実現することを目指しています。

本体のサイズはW1,700×D780×H1,800mmで、10kW級の純水素発電能力を持ち、発電効率は60%以上。運用管理は、エノアが提供する気象観測付きエネルギーマネジメントシステムによって担われます。

未来への歩み



アイシンは、20年以上にわたる有機系太陽電池の研究開発に基づき、高発電効率と耐久性の両立を図っています。今後も環境への配慮を重視しながら、持続可能な社会の実現に寄与していく方針です。

この実証事業を通じて、再生可能エネルギーのさらなる普及が期待される中、アイシンはその先駆者としての役割を果たしていくことでしょう。人々の生活をより良いものにするため、今後も多くの技術開発が進んでいきます。これからのアイシンの取り組みに、私たちも注目です。


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