外国籍園児の保育課題
2025-05-30 11:52:26

2025年版外国籍園児受け入れから見える新たな保育の課題と文化共生の道

外国籍園児受け入れの現状



昨今、外国籍の子どもたちが増える中、日本の保育現場でも多文化共生が求められています。株式会社明日香が運営する「子ねくとラボ」の調査によると、2025年の時点で97.2%の保育士が外国籍園児の保育には難しさを感じているとの結果が出ました。これは前年よりも1.1ポイントの増加を示しており、具体的な課題として最も多くの回答を得たのが「指示が伝わらない」という点です。これは50.5%の保育士が挙げています。

文化の違いを感じる瞬間



調査に参加した保育士の中には、文化の違いを感じた場面を多数挙げています。例えば、44.4%が「日本食の味付けに慣れていない」と回答し、39.4%は「宗教の都合で食べられないものがある」としています。また、32.3%は「化粧やピアスをしている」といった違いも列挙されました。文化的な認識の差が、日常の保育の中でさまざまなトラブルを引き起こしていることが如実に表れています。

研修の必要性



調査結果によれば、54.6%の保育士が外国籍園児の文化について学ぶ研修に参加したことがなく、69.5%がその機会を求めています。これは2024年よりも4.1ポイントの減少を見せており、多くの保育士が異文化理解を深めたいと考えていることが伺えます。自身の保育にどのように活かしていくべきかという問題意識が強まっていると言えるでしょう。

日本の文化を伝える難しさ



さらに、60.2%の保育士が日本の文化を正しく伝える研修を受けた経験がないと回答しており、同時に60.0%がそのような研修を希望しています。自ら日本の文化や伝統を学び、保育に活かしたいと考えている保育士の姿勢が浮き彫りになっています。子どもたちが日本で成長する中で、正しい文化理解を促すことが求められています。

調査結果のまとめ



この調査の結果は、保育士が外国籍園児の保育において言語や文化の違いがもたらす困難を実感していることを示しています。保育士たちは、「国籍の違いに関わらず、すべての子どもに適切な保育を提供したい」と考えています。このような思いを実現するためには、保育現場での多様性の受け入れが一層求められる時代に突入しています。保育士自身の異文化理解を深めることや、自国の文化に対する理解を深める研修が重要です。

提案と展望



多様な背景を持つ子どもたちが安心して学び育つ場を提供するためには、保育士に向けた質の高い研修の充実が不可欠です。外国籍園児が増えている現代において、包括的な保育の実現に向けて、今後の取り組みが期待されます。

本調査の詳細はこちらから確認できます。

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「子ねくとラボ」とは



「子ねくとラボ」は、子どもたちと未来、またすべての人々との連携を促進する保育研究プロジェクトです。子育てに関する様々な調査レポートや記事を発信し、教育や保育の現場での発展を目指しています。


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