草月いけばな展「花のメヌエット」
2025年6月11日から26日まで、草月流によるいけばな展「花のメヌエット」が東京の草月会館で開催されます。この展覧会は、創流100周年を2年後に控えた草月流本部が主催するもので、テーマは「メヌエット」。初夏の訪れを感じさせる優雅な作品が並び、観る人々を魅了します。
展示の概要
会期は段階的に分かれており、各期2日間で計5期が設定されています。具体的には、6月11・12日、14・15日、18・19日、21・22日、25・26日という日程です。
水・土曜日は10:30から18:30まで、木・日曜日は10:30から16:30まで開かれます。入場は無料で、会場は東京都港区赤坂にある草月会館の2階談話室です。また、入場は閉場の30分前までとなっておりますのでご注意ください。
家元作品展示
会場となる草月会館の正面入口前では、家元による大型のインスタレーションがもたらされます。昨年は、オレンジ色の竹を用いて命の動きを表現した立体的な作品が展示されました。今年の「花のメヌエット」という展示では、軽やかで優雅な舞曲を模した作品が都市と自然、人と人のつながりを描き出します。
草月流の師範たちによる競演
草月流の師範たちも自身の感性を活かしてさまざまな作品を展示します。この場では、初代家元の言葉「水をいけることが草月の花」で示される「水」に意識を向けたテーマの作品も見られ、初夏ならではの瑞々しさを感じる空間が広がります。
勅使河原茜家元のメッセージ
草月流第四代家元の勅使河原茜氏は、「初夏の光と水と花」をテーマに、特別な作品を通じて来場者に爽快感をお届けすると話しています。草月展は、毎年異なった空間で表現され、今回も大きな窓から入る光とともに、生き生きとした作品が展示されるとのことです。
草月流について
草月流は1927年、初代家元の勅使河原蒼風によって発足しました。「型」にとらわれない自由な表現が特徴で、個人の個性を尊重します。日常生活に根ざした作品から、舞台美術など多様な表現に対応しており、今や社会の様々な場面でその美しさと安らぎが愛されています。
まとめ
草月いけばな展「花のメヌエット」は、初夏の息吹を感じる特別な展示です。家元や師範たちの作品を通じて、日本のいけばなの魅力を直接感じることができる貴重な機会になりますので、ぜひお出かけしてみてはいかがでしょうか。高い創造性で観る者を魅了するいけばなの世界に、あなたもふたり目の目撃者になりましょう!