小学生の家庭学習:親の悩みとデジタル教材の活用
近年、特にコロナ禍を経て自宅での学習が重要視されるようになりました。家庭での学びを促すことが必要になりますが、実際には子どもたちが勉強に苦手意識を持ち、「やりたくない」と思っているケースが多いのも事実です。株式会社新興出版社啓林館が実施した調査では、小学生を持つ親の間での家庭学習に関するさまざまな悩みが浮き彫りになりました。
調査の概要
この調査は2025年4月に、330名の小学生(小学1年生~6年生)のお子さんを持つ親を対象に、インターネットを通じて行われました。
家庭学習の実態
調査結果によると、小学生の子どもたちの半数以上、具体的には41.2%が「毎日30分から1時間は家庭学習を行っている」と回答しました。これにより、現在の小学生たちが一定の時間を家庭学習に費やしていることが確認できました。一方で、多くの親は「勉強をしたがらない」という悩みを持っており、これが家庭学習における最大の苦悩です。
親の悩みTOP3
1位:
勉強をしたがらない
2位:
勉強を見てあげる時間がない
3位:
親が教えるのが難しい
このデータは、子どもが自主的に学ぼうとしない姿勢が家庭学習の推進を妨げていることを示しています。子どもたちが自発的に勉強をするためにはどうすべきか、多くの方が悩んでおられるようです。
学びのツール
家庭学習の際に利用される主な教材としては、以下のようなものが挙げられます。
- - 学校の宿題(74.6%)
- - 市販の問題集・テキスト(31.8%)
- - タブレットやPCを使ったデジタル教材(29.7%)
この結果から、家庭学習で主に用いられているのが、学校の宿題であることがわかりますが、デジタル教材を導入している家庭も増加傾向にあります。およそ4割以上の親がデジタル教材を活用しているとの結果が出ており、デジタルツールが学びの環境において重要な役割を果たしていることが浮き彫りとなりました。
デジタル教材の活用理由
デジタル教材を利用している親に、主な理由を挙げてもらったところ、以下の3つの理由が挙がりました。
1位:
子どもが自主的に取り組める(46.5%)
2位:
楽しく学べる仕組みがある(34.5%)
3位:
わかりやすい解説がある(26.8%)
デジタル教材は、子どもたちが自発的に学び、楽しく取り組む仕組みを持っているため、多くの親から支持されているようです。
効果的なサポート
家庭学習をより効果的に進めるために、親が求めるサポートの内容についても調査が行われました。その結果、最も多かったのが「子どもが楽しく学べる仕組みを提供してほしい」という要望であり、これは37.9%を記録しました。次いで「学校の授業と連携した学習内容」が22.7%、そして「親が教えなくても学べる教材」が22.1%という結果になりました。
まとめ
調査の結果から、小学生の家庭学習には多くの課題があり、特に「勉強をしたがらない」という問題が親の大きな悩みであることがわかりました。しかし、家庭学習を実施する際にデジタル教材を用いている家庭が多く、楽しく自主的に学べる仕組みが求められていることも明らかとなりました。これらのデータを基に、最適な学びの環境を整えることが、今後の家庭学習の鍵となるでしょう。
株式会社新興出版社啓林館の提供する教材などを活用して、お子さんの家庭学習をより効果的にサポートしていきたいものです。