感謝の心が育む!小学生の「ありがとうの手紙コンテスト2025」受賞作品発表
今年で17回目を迎えたファミリーマート主催の「ありがとうの手紙コンテスト2025」。全国から寄せられた3,580通の手紙の中から、56作品が選出されました。特に注目されたのは、今年のテーマである「食のありがたみ」や「人々への感謝」です。特に、閉幕した大阪・関西万博に携わった方々への思いが込められた作品も多く見られ、感謝の気持ちが子どもたちの言葉で豊かに表現されていました。
このコンテストは、小学生向けに実施され、各学校や団体からの応募により、さまざまな視点から感謝の心が語られます。審査にはジャーナリストの池上彰氏が長年携わっており、彼の視点が審査基準に深く関わっています。回を重ねるごとに、子どもたちの感性や社会意識の成長を肌で感じることができる貴重な場となっているのです。
文部科学大臣賞受賞作「ミミズさんへ」
今回の文部科学大臣賞に輝いたのは、靜岡県に所在する伊豆の国市立韮山南小学校2年生の金井菜穂さんの「ミミズさんへ」という作品です。この手紙は、身近な生物への感謝の気持ちを通じて、地球環境について考える機会を与えてくれます。
金井さんは、ミミズの存在が土壌を豊かにし、植物に必要な栄養をもたらしていることを丁寧に説明しています。そして、ミミズの命が他の生き物の命とつながっていることにも触れ、環境問題に対する深い考察を示しています。この手紙は、単なる感謝の言葉に留まらず、家庭内での理解を深めるための挑戦をも含み、その広がりに感激を覚えます。
「ミミズさん、わたしたちといっしょに生きてくれて、ありがとう。この世界を守るから、これからも仲良くしてね。」と結ばれた金井さんの言葉には、彼女の優しさと意志が色濃く表れています。
やさしい感謝の気持ちが映し出す社会
コンテストに寄せられた作品の中には、学校や日常生活で感じるさまざまな感謝の瞬間が綴られています。食べ物の価値や、周囲の人々への思いが反映された手紙は、子どもたちがどれほど多くの愛情と注意を周りに向けているかを示しています。年々、手紙の内容からは時代が影響していることが分かり、2025年のテーマも、近年の社会問題を反映したものが目立っていました。
表彰式と今後の展望
受賞者には、2026年から表彰状や副賞が授与されます。金井菜穂さんをはじめとした受賞者たちの作品は、ファミリーマートのホームページ上で公開され、感謝の気持ちがどのように育まれているのかを広く知ってもらえる機会となります。
今後も、このようなコンテストを通じて、子どもたちが感謝の心を育むとともに、社会への目を向けるきっかけになることを願っています。地域や身近な存在への感謝が、より豊かなコミュニティを形成する一助となるでしょう。感謝の心を育てる活動に、注目していきたいと思います。