読書を楽しくする「とよはしこども読書通帳」
豊橋信用金庫から贈られる「とよはしこども読書通帳」は、児童が自分の読書履歴を記入し、楽しみながら読書習慣を育てるための特別な通帳です。毎年、多くの子どもたちがこの通帳を手にし、読書の楽しさを感じています。
読書通帳の仕組みと効果
この通帳には、読んだ本のタイトルや著者、読み終えた日、感想などが記録できます。手書きでメモをすることもできますが、図書館で借りた本には貸出日が記載されたシールを利用することで、簡単に記録を残すことが可能です。100冊の登録を完了すると、新しい通帳と特別な記念品が贈られ、さらに次のチャレンジへと背中を押してくれます。
読書通帳の魅力は、単に記録を取るだけではなく、目に見える形で達成感を味わうことができる点です。毎年、約700~800人の児童が100冊に到達しており、読書への興味を深めるための素晴らしいきっかけとなっています。
豊橋市の取り組み
豊橋市では、平成29年度に初めてこの読書通帳を作成。その後、豊橋信用金庫からのご寄付により、毎年新入生に通帳を配布することができるようになりました。このプロジェクトは、子どもたちの読む力を育てるだけでなく、地域全体で読書を普及させる大切な取り組みです。
例えば、今年度の寄附内容は、通帳5千冊分で約225,500円相当。8年間で累計53,000冊以上、171万円相当の寄付があり、多くの児童がその恩恵を受けています。豊橋市では、子どもたちがこの通帳で自分だけの読書履歴を作成し、喜びを感じることを願っています。
特別な授与式とその後
4月16日には、豊橋市役所で寄附受領式が行われました。この行事は、読書通帳に込められた思いと、豊橋信用金庫の支援の重要性を再確認する機会となりました。その後、全ての新1年生に、この通帳が渡されます。この贈呈式は、地域社会が一体となって子どもたちの未来を支える非常に意義深いイベントです。
読書の習慣がもたらすもの
読書通帳を通じて、子どもたちは本を読み進める楽しさや、自分自身の成長を確認する楽しさを知ることができます。また、記入することで思考力や表現力の向上にも寄与するとともに、他の子どもたちと読書体験を共有することでコミュニケーション能力も育まれます。
豊橋市の「とよはしこども読書通帳」は、単なる記録手段ではなく、子どもたちが夢中になって本を読むための大切なパートナーとしての役割を果たしています。この通帳を手に取った子どもたちが、どのように成長していくのか、私たちも見守りながらその過程を応援していきたいと思います。