保育士不足の現状
保育士不足の問題は、現代社会において非常に深刻です。少子化が進行し、保育士が“働きたい”と思える環境を作ることが求められています。また、多くの保育園が人材紹介会社や有料求人媒体に頼り、採用コストが高騰しているため、これが現場での運営や保育士の待遇改善に影響を与える状況も見受けられます。
コストの最適化と職場環境の向上
こどものまち株式会社は、採用コストを削減しながら、保育士が安心して働ける環境の整備に力を入れています。具体的な施策としては、以下のようなものがあります。
1. ダイレクトリクルーティングの強化
Z世代へのアプローチとして、補助金を活用し自社の採用ページをリニューアルしました。また、人気のInstagramを活用することで、求人媒体への依存を減少させています。これにより、保育園の魅力を直接的に応募者に伝えられ、採用単価を抑えることが可能となっております。
2. 職場環境の充実
例えば、自由な髪型やネイルが可能になったり、管理職にも短時間正社員の制度を導入することで、持続可能で多様な働き方を提供しています。これにより、保育士が「自分らしく」働ける環境が整っています。
3. 経営効率の改善
業者の見直しや一元化を図り、保育士の処遇改善に反映させつつ、サービスの質を維持することにも注力しています。2027年には園内でのコピー用紙を廃止する目標も掲げています。
質の高い保育サービスの提供
保育の質向上に向けて、教育や保護者支援、そして多様なサービス展開を行っています。
1. 学習プログラムの導入
小学校進学を見据えたカリキュラムを導入し、子どもたちに豊かな学びの機会を提供しています。また、英語教育についてもココアスキッズを通じて実施しています。
2. 保護者へのサポートサービス
オムツやエプロンのサブスクリプションサービスを開始し、保護者の負担を軽減するためのサポートを提供しています。
3. SNSを活用した親しみやすい環境
日常の保育の様子やイベントをInstagramで発信することで、保護者に園の雰囲気を身近に感じてもらうことを目指しています。
持続可能な経営への道
少子化に伴い、保育業界の経営環境も大きく変化することが予想されます。今後は特色あるサービス提供と柔軟な施策によって、園児の獲得と定員割れのリスクを減少させ、保育士が選ばれる職場環境を整えていく必要があります。これにより、持続可能な経営基盤の構築を進めてまいります。
今後の展望
こどものまち株式会社は、変化対応型のスピード経営を実践し、より良い保育環境の実現に向けた取り組みを継続していく所存です。将来的にも地域に必要不可欠な保育園として成長していく予定です。
会社概要
- - 会社名: こどものまち株式会社
- - 設立: 2012年8月30日
- - 住所: 名古屋市北区大曽根 2丁目8−26 エステイト大曽根 7階
- - 事業内容: 認可保育園の運営
- - URL: こどものまち株式会社
また、代表の山田清隆が著した《保育士を捨てるなKindle版》では、保育士の労働環境の改善に取り組む想いが綴られており、ぜひ一読をお勧めします。