子どもたちの挑戦が生んだ「泉佐野ギョーザ」
2025年9月、期待に満ちた大阪・関西万博が開催され、その中で特定非営利活動法人キリンこども応援団が運営する「こども食堂キリンの家」に通う中学生たちが特別な挑戦をしました。彼らが開発した「泉佐野ギョーザ」を出店し、なんと1000食を完売する偉業を成し遂げたのです。この挑戦は、彼ら自身が地域を盛り上げたいと願う熱意から生まれたものであり、その裏にある物語を紐解いてみましょう。
「泉佐野ギョーザ」の開発
「泉佐野ギョーザ」の開発は、ただの料理制作ではありませんでした。この取り組みは、子どもたちが地域の魅力を広げるために行った本格的な体験型プロジェクトです。泉佐野市は関西国際空港に近く、多くの人が訪れる場所でありながら、多くは通過点として利用されるのが現実でした。そこで彼らは、「泉佐野を目的地として訪れる人々を増やしたい」との思いから、新たなご当地グルメを作り出すことを決意しました。
これにより、子どもたちは計14種類の餃子を試食、細部まで分析し、具材の比率や調理法にこだわりを持って開発を進めました。特に、玉ねぎを生のものとあめ色に炒めたものの両方を使用し、隠し味として味噌を加えた結果、たれなしでも美味しく食べられる餃子が完成しました。そして、この「泉佐野ギョーザ」は、子どもたちのアイデアと努力の結晶です。
万博での出店とその成果
2025年9月13日、万博の開幕を迎え、『たべなはれゾーン』に出店した「泉佐野ギョーザ」。万博は、例年にない過去最多の来場者を記録し、子どもたちが目標として掲げていた1000食の完売を達成しました。この結果に、彼らは地域への熱い想いを持って挑戦した成果が報われ、多くの来場者の皆様の心に響いたことを実感しました。
また、その2日後の9月15日には、「OSAKAから地域共生の未来をつくるプロジェクト」にて、子どもたちが実際に壇上に立ち、自らの活動について紹介しました。プレゼンテーションには、泉佐野市の千代松市長や応援してくれるサポーターたちが見守る中で行われ、熱の籠った発表になりました。
未来に向けての挑戦
「泉佐野ギョーザ」の販売を通じて得た経験を背景に、彼らの最終目標は泉佐野市内の飲食店にこのギョーザを採用してもらうことです。現在、OEM先のユーフーズ株式会社と協力しながら新たな製品の開発に取り組んでおり、卸売業者の探索も進めています。このプロジェクトはまだ始まったばかりですが、子どもたちの挑戦は今後も続いていきます。
子どもたちの感想
出店を通じて、多くの嬉しい瞬間がありました。子どもたちは、自分たちの餃子が認められ、声をかけられることが嬉しかったと語っています。「初めて食べる人に美味しさを説明でき、最後には自信がつきました。次も頑張りたい!」と話す声が印象的でした。
キリンこども応援団の取り組み
キリンこども応援団は、579名の子どもたちに安心できる居場所を提供し、自らの力で未来へと進む手助けをしています。このような活動を通じて、子どもたちは自立に向けた大切な経験を積むことができるのです。今後も多様な体験を通し、地域を盛り上げる子どもたちの道は広がっていきます。
実施概要
- - イベント: 大阪・関西万博 地域の魅力発見ツアー「たべなはれ(秋)」/OSAKAから地域共生の未来をつくるプロジェクト
- - 出店日時: 2025年9月13日(土) 9:00~21:00
- - 登壇日時: 2025年9月15日(月・祝)11:30~12:00
子どもたちの挑戦をぜひ応援してください。次の出店は10月11日(土)に行われる「やきそば・ギョーザEXPO in泉佐野」です!美味しい泉佐野ギョーザを食べて、彼らの未来を応援しましょう。