トリドールHDが新たに導入したAI音声インタビューの取り組み
株式会社トリドールホールディングス(以下、トリドールHD)は、従業員の幸福度を把握するための新しい指標「ハピネススコア」を取り入れました。この指標は、国内初のAI音声インタビューを活用しており、丸亀製麺などのブランドの従業員の声を集め、企業が求める人材の幸福度を可視化しています。
ハピネススコアインタビューの特徴
トリドールHDは、アルサーガパートナーズと協力して開発したAI音声対話型インタビューシステムを導入。これは、従業員が気軽に自身の心の状態を話し、その結果を数値化することができる画期的なソリューションです。以下の点が特に注目されています。
1. 親しみやすいキャラクター「るんもっち」
このインタビューは、丸亀うどーなつのキャラクター「るんもっち」がおこなう音声対話で構成されています。親しみやすいキャラクターが従業員と自然な対話をすることで、リラックスした環境で本音を引き出すことが可能です。インタビューはわずか5分で完了し、16問の質問に答えるだけで幸福度が計測できます。
2. 生成AIによる深い分析能力
このシステムには高精度な生成AIが組み込まれており、従業員の微妙な感情や個別の反応を数値化することができます。日本の文化特有の曖昧な表現にも対応可能で、主観的な意見に頼らず客観的なデータを基にした信頼性の高い報告がなされます。
3. 企業独自の評価基準の設定
トリドールHDは、従業員の心の状態を「安心感」「つながり感」「貢献実感」「誇り」といった4つの評価基準で測定します。企業独自の価値観を反映した分析ができることで、その結果を基に具体的な改善策を提案することも可能です。
4. 多言語対応でグローバルな企業ニーズに応える
このシステムは、主要な8か国語に対応しているため、グローバルな環境でも多様な従業員の声を把握することができます。日本語、英語、ベトナム語、ミャンマー語など、言葉の壁を越えて、外国人スタッフの意見もしっかりと収集されています。
心と事業の成果を結ぶ独自の分析メソッド
トリドールは、株式会社サイカとの共同開発により、従業員の幸福度とお客様の感動、そしてそれが事業成果に与える影響を分析する新たなメソッドを創出しました。これにより、幸福度を高めることが顧客満足にどのように還元されるかが明らかにされ、経営に役立つ洞察を得ることができます。
結果の具体例
最近のデータ分析では、従業員の幸せが顧客の感動に直結し、その先が実際の売上に影響を及ぼすという関係性が示されています。具体的には、幸福度が向上することで顧客の感動スコアが増加し、それが店舗の集客や売上向上に貢献することが確認されています。
グローバルに展開する心的資本経営
トリドールHDが推進する「心的資本経営」の根底には、従業員の幸福と顧客の感動が共存する持続的なビジネスモデルが存在します。従業員が充実感を持って働ける環境が整うことで、その内発的動機が顧客への感動体験を生み出し、企業の成長を後押しする循環が生まれます。この仕組みこそ、トリドールが今後も目指すところなのです。
今後もこの取り組みを全ブランドに拡大していき、持続可能なビジネスの成長を追求していく予定です。食の感動体験を世界中に届けることが、トリドールHDの目指すビジョンです。