「Girls Meet STEM for School」成果報告会
2026年2月20日、東京都渋谷区の富士見丘中学高等学校にて、公益財団法人山田進太郎D&I財団が主催した「Girls Meet STEM for School」の成果報告会が行われました。本プログラムは、理系教育における女子生徒の参加を促進するための取り組みであり、STEM(科学・技術・工学・数学)の理解を深めることを目的としています。
報告会の内容
当日は、財団の役割や「Girls Meet STEM for School」の理念、その効果検証について詳細に紹介されました。報告では、女子生徒がSTEM分野への進学をためらう背景に、情報や体験の不足があることが強調され、2035年までに女子学生のSTEM分野への進学率を28%に引き上げる目標が示されました。世界的に見ても、この分野での日本の女子生徒の進学率は低いことが支障となっているため、このプログラムが重視された理由が説明されました。
財団の数値データ
この報告会では、財団が提供する奨学助成金事業の成果についても触れられました。助成金により、受給者はSTEM系学部への進学確率が平均して約26.6ポイント向上したとのことです。このデータは、プログラムの実効性を示す重要な指標となります。
実施状況
プログラムは、企業や大学と連携して開催される体験型のもので、実際に現場で働く人々と接する機会が設けられています。2025年度には、約1万件の応募に対して6500名が参加した結果、理系進路に対する前向きな変化が見受けられました。参加生徒のアンケートでは、理系を選びたいとの意識が34ポイント増加し、STEM分野への興味や適性を感じるようになったとの声が多数寄せられました。
富士見丘中学高等学校の事例
この日、富士見丘中学高等学校の中学2学年主任、田中裕樹先生からは同校における「Girls Meet STEM for School」の実践が紹介されました。同校では探究学習を重視し、グローバル教育の一環としてこのプログラムを取り入れました。生徒はまず、中学1年生から高校1年生を対象にしたロールモデル講演会に参加した後、実際に企業訪問を行い、事前学習や成果発表を通じて理解を深めました。
生徒の声
報告会では、企業訪問に参加した生徒たちが、自身の経験を引用して発表を行いました。生徒たちは、訪問する前に抱いていた「理系は難しい」という固定観念が大きく変わったと述べ、その結果、理系への進学を身近に感じられるようになったと感想を述べました。
続く取り組み
このプログラムは、継続的な学びとして学校現場においても価値が高いと考えられており、来年度以降も実施されることが決まっています。報告会を通じて、今後の展開が示され、全国の中高生女子に新たな機会を提供する方針が表明されました。
参加校の募集
「Girls Meet STEM for School」では、さらなる参加を希望する中学校・高等学校の教員を募集しています。このプログラムは、企業や大学との協力によってSTEM領域の学びを広げるための貴重な機会です。興味をお持ちの方はぜひ、公式ウェブサイトをご覧ください。
この取り組みにより、女子生徒が確実に理系に進む道を切り開くことが期待されています。彼女たちが未来のSTEMリーダーとして活躍する姿を、さらなる支援をもって見守りたいですね。