卒園式を迎え感謝の気持ちを伝える「ありがとうの日」に想う保育士の存在

卒園式と感謝の言葉

3月9日は「ありがとうの日」。この日に、卒園式を控えた子どもたちを持つ保護者から多くの感謝の言葉が寄せられています。特に、保育士たちが果たしてきた重要な役割に対する感謝の気持ちが強く感じられます。この日、卒園を迎えたお子さまの成長を見守る保育士への感謝の声を見てみましょう。

保育士とのかかわり

最近、株式会社明日香が運営する「子ねくとラボ」が実施した調査によると、卒園式を「例年通り園内・会場にて行う予定」と答えた保護者は75.7%に上りました。これは2023年と比べて2.5ポイントの増加です。この調査では、保育施設に通う子どもたちの保護者103名を対象に行われ、保育士への感謝の気持ちがどのように育まれてきたのかが伺えます。

調査において、最も多く寄せられた感謝の場面は「子どもの小さな成長を一緒に喜んでもらえた」というもので、54.4%の保護者がこの点を挙げました。子どもたちの些細な成長を共に喜び、支えてくれた保育士の姿勢が評価されていることがわかります。また、保護者の中には「子どもが間違いをした時に叱ってくれた」といった声もあり、保育士の存在が子どもの成長に非常に大きな影響を与えていることがうかがえます。

子どもたちの目から見た先生

子どもたちが保育士について語る時、最も多くの支持を集めたのは「優しく話を聞いてくれる」という点です。これに答えたのは63.1%で、子どもたちにとって、保育士が心の支えであることが明らかになりました。また、保育士の中には「頑張りを褒めてくれる」という存在もあり、51.5%の子どもたちが彼らの支援を感じています。こうしたサポートを受けることで、子どもたちは自身の成長を実感し、自己肯定感が育まれていくのです。

感謝の言葉

自由に表現された感謝の言葉の中には、「先生たちが親身に接してくれる」といったものや、「子どもがしたいことを優先してくれる」といった内容も多く見られました。これらの言葉は、単なる業務としてではなく、子ども一人ひとりに寄り添い、心を通わせてくれている保育士への深い感謝の意味が込められているのです。

保育体験からの成長

保育施設での生活を経て、多くの親たちは子どもたちが「基本的な生活習慣」を身につけることができたと答えました。この生活経験が結びつき、子どもたちは自分の感情を言葉で表すことができるようになっていったのです。このような自発的な成長が促される環境が、保育士の温かいサポートに支えられています。

未来への不安

一方で、卒園を控えた保護者の中には、小学校へ進学することに対する不安を抱く人も少なくありません。「新しい環境で自立した生活が送れるのか心配」という声も多く、この新たな一歩に対する期待と不安が交錯しています。このような不安を解消するためにも、保育士の存在は引き続き大切であり、コミュニケーションが必要不可欠です。

まとめ

この「ありがとうの日」をきっかけに、保育士たちの努力とその影響力が再認識されています。子どもや保護者の心の中で大切にされている思いは、保育士が日々、子どもの成長をサポートしている証です。卒園式は単なる進学への通過点ではなく、子どもたちの未来の礎なのです。保育士の存在は、子どもとその家族、ひいては社会全体にとって非常に重要であることを改めて感じる日となりました。今後も、保育の場では信頼関係を築きながら、子どもの成長を共に喜び支えていく姿勢が求められます。