2025年度博報賞受賞者発表!未来の教育を支える活動とは
公益財団法人博報堂教育財団は、2025年度の「博報賞」受賞者を発表しました。この賞は、全国で自らの教育実践を通じて、子どもたちの成長を支えている学校や団体を表彰する目的があります。特に、今年の受賞者たちは、子どもたちの教育環境を改善するために情熱を注いでおり、その活動が波及効果をもたらしています。
博報賞の意義と受賞基準
「博報賞」は、子どもたちに「ことばの力」を育むことで、彼らの成長に寄与することを目指して設立されました。具体的には、6歳から15歳(特別支援教育は4歳から18歳)の子どもたちに対する国語・日本語教育や、特別支援が必要な子どもたちへのコミュニケーション支援活動が評価の対象となります。教育活動には、国語教育、日本文化教育、国際文化教育と多岐にわたります。
第三者の推薦を受けた候補者から、審査委員会が選考を行い、受賞者が決定します。また受賞者にはそれぞれ賞状と副賞金が贈呈され、博報賞は一番高額で100万円、功労賞は50万円、奨励賞は30万円の副賞金が用意されています。
2025年度の受賞者たち
今年の受賞者は、博報賞の部門で計12件(うち3件は文部科学大臣賞を併せ受賞)、功労賞8件、奨励賞15件が選出されました。次に、いくつかの受賞された活動について詳しく見ていきましょう。
博報賞・文部科学大臣賞受賞者
1.
宮城県の早坂和枝さん(大崎市立古川第五小学校講師)
- 活動名: 「正しく発音できる喜びを実感し、喜んで話す児童を育てることばの教室」
2.
静岡県の磯部真代さん(浜松市立蒲小学校教頭)
- 活動名: 「つながる学校 ~社会に開かれた学びの実現へ~」
3.
宮崎県の西都銀上学園(西都市立銀上小学校・銀鏡中学校)
- 活動名: 「銀上地域の自然・文化が紡ぐ教育の再生 ~山村留学制度と共に歩んできた30年の取組~」
その他の博報賞受賞者
- - 秋田県の小林陽介さんは、「郷土資料集『きらり☆きたあきた』の作成・推進・活用によるふるさと教育の充実」を提案し、地域に根ざした教育活動を実施しました。
- - 千葉県の柏市立大津ケ丘第一小学校は、「創造力で地域を変える ~未来社会を担う子どもたちの挑戦~」というテーマでコンペティションを開催し、子どもたちの自主学習を推進しました。
功労賞と奨励賞受賞者の取り組み
功労賞では、青森県の神田昌彦さんが「環境再生活動の普及と定着を目指したESDの展開」により、地域の環境教育に貢献しました。奨励賞受賞者の中には、兵庫県の三木市国際交流協会のように、多文化共生をテーマにした活動を中心に取り組んでいる団体もあります。
受賞式の予定
受賞者たちへの贈呈式は、2023年11月14日(金)、東京都千代田区の日本工業倶楽部で行われる予定です。この式典では、受賞者の活動内容が紹介され、熱い教育への想いが共有されることとなります。受賞活動からは、未来の教育に生かすヒントやアイデアが感じ取れることでしょう。
まとめ
「博報賞」は、教育現場の草の根的な活動を支援し、顕彰する重要な制度です。今年の受賞者たちの努力と情熱により、日本の未来を支える次世代の教育がますます充実していくことが期待されます。子どもたちのための教育が、さらに深化していく道筋を見守り続けていきたいですね。