新たな学びの基盤を築く「全国到達度テスト」
2025年の春、全国の小学生から中学生を対象とした「全国到達度テスト」が実施されます。このテストは、学研ホールディングス傘下の株式会社文理が提供し、「明日の学力」診断(通称「あすがく」)と組み合わせて受験できるのが特長です。今までの学力調査を進化させた新しい形で、子供たちの学びをサポートすることを目的としています。
「あすがく」とは?
「あすがく」は、個々の生徒に最適な学習方法を提案する新しいタイプのテストです。非認知能力や学習状況を測定し、知識・思考力・判断力・表現力を評価します。具体的には、日常的なテーマやSDGsなどの実社会の問題を題材にした問題が出題されるため、生徒の実生活に即した学びが促進されます。
学びの多様性を重視する
「学ぶ力・学んだ力」調査では、問題解決を促す形式で、生徒が自分の考えるアプローチを記述することが求められます。これは高校や大学入試に向けた対策としても非常に有用です。また、「学ぼうとする力」調査では、非認知能力が視覚化され、個別のアドバイスに繋がります。これにより、子どもたちの強みを伸ばすための効果的な学習法が導き出されます。
全国到達度テストの目的
「全国到達度テスト」は、英語と数学を中学生向け、小学生向けには国語と算数が中心の基本的な学力を測定するテストです。これにより、生徒の学習到達度が全国規模で把握でき、今後の学習計画に役立つ的確なアドバイスが可能になります。特に新規生を受け入れる際の入塾テストとしても活用でき、適切な講座の提案が行えます。
特徴と実施概要
このテストの特長として、全国的な順位や塾内順位で自分の位置が確認でき、基礎的な力を測るための問題が中心です。また得意分野や苦手分野を可視化することで、次の学習目標を明確にする意義もあります。
- - 対象学年: 小学4年生〜中学2年生
- - 実施時間:
- 小学4〜6年: 国語(35分)、算数(35分)
- 中学1・2年: 英語(リスニングテスト含む)(35分)、数学(35分)
- - 出題範囲: 前学年+当該学年4月までの学習内容
「あすがく」を使った学び
「あすがく」を取り入れ、全国到達度テストとの併用することで、「知識・技能」と「思考力・判断力・表現力」、さらに「非認知能力・学習状況」をトータルに評価できます。このように、多角的な評価を通じて、指導者や保護者が生徒の学力向上に繋がる手助けをすることができます。
申込について
申し込みは、指定された学習塾に限られ、個人向けの販売は行われません。詳細や申込みについては、「明日の学力」診断実施事務局までお問い合わせください。
妥当な教育方針を策定し、子供たちのさらなる成長を促すために、この機会を活用してみましょう。新たな学力診断「明日の学力」とともに、全国到達度テストを通じて将来に向けた基盤を築いていくことが期待されます。