サイエンスカンファレンス2025が開催されました
2025年11月1日から3日までの3日間、サイエンスカンファレンス2025が開催され、全国から集まった若き研究者たちがその成果を発表しました。このカンファレンスは、文部科学大臣賞や科学技術振興機構理事長賞といった権威ある賞が授与される場でもあり、次世代の科学技術を担う人材の育成を目的としています。
プログラム概要
サイエンスカンファレンスでは、次世代科学技術チャレンジプログラム(STELLAプログラム)から受けた教育を受けている高校生とジュニアドクター育成塾に参加した小中学生たちがその研究の成果を発表しました。このプログラムは、主に高校生を対象としたグローバルサイエンスキャンパスと、小中学生を対象とした育成塾が統合された形で進められています。
受講生たちは、約一年間の探究活動の果実を持ち寄り、それぞれのテーマに基づき熱心に発表を行いました。審査基準は、研究の目的や意義、将来性、発展性など多岐にわたりましたが、全体として非常にレベルの高い成果が数多く見られました。
受賞者の発表
高校の部
今年の文部科学大臣賞に輝いたのは、東京大学の宮嶋 櫂さんです。彼の研究テーマ「ゲンゴロウ類の形態の進化に対する流体力学的考察」は、周囲の自然環境と生物の進化に関する興味深い視点を提供しており、研究に対する熱意が伺えました。
他にも、科学技術振興機構理事長賞を受賞した金沢大学の橘 葵衣さんの「珪藻土による環境水有機物除去とそのメカニズム解析」は、災害対応技術に関する未来の可能性を探るもので、大変注目されました。また、審査委員長特別賞には静岡大学と東京大学からそれぞれ受賞者が出ました。
小中の部
ジュニアサイエンス賞と研究発表大賞では、若き研究者たちが自らの探究の成果を発表しました。特に、大阪大学の加賀美 さくらさんの「水草からつくるバイオフィルム:循環型素材への挑戦」は、環境問題に対する新たな解決のヒントをもたらすもので、多くの関心を集めました。
また、静岡大学の望月 颯真さんもミノムシの研究を通じて自然素材としての可能性を探り、その研究の素晴らしさが高く評価されました。子供たちの未来を見据えた研究が姿を現し、多くの期待が寄せられています。
今後に向けて
サイエンスカンファレンス2025を通じて、多くの若者たちが科学の面白さや重要さを実感し、将来への道筋を見出すことができたことでしょう。「科学技術は未来を支える力である」とはまさにその通りです。研究者としての第一歩を踏み出した彼らの今後の活躍に注目が集まります。私たちもその成長を見守り、支えていきたいと思います。
さらに詳しい情報や成果については、
JSTの公式ウェブサイトをぜひご確認下さい。