鳥海山の恩恵を学ぶ！子どもたちの海の体験学習イベント

鳥海山の恩恵を学ぶ！あきたアワビ調査隊の体験学習

秋田県にかほ市で実施された「鳥海山が産み出す海産物！あきたアワビ調査隊」という体験学習イベントが注目を集めています。このイベントは、鳥海山の伏流水が豊かな海の資源、特にアワビや岩ガキを育む仕組みを学ぶために行われました。参加したのは、小学生たちで、彼らは実際に現地を訪れ、海産物の生態や地域文化について深く学びました。

この体験を通じ、子どもたちは海の生き物たちの生活環境や、アワビの増え方について考えるきっかけを得ることができました。また、アワビの漁獲量をどのように回復させるかを探るなど、実践的な学びも含まれています。

学びを形にしたラッピングバス

1泊2日のプログラムでは、子どもたちが学んだことや感じたことを表現する機会も設けられました。彼らは、自分たちのアイデアや思いを絵やメッセージにまとめ、アワビや岩ガキを守るために何ができるかを発表します。これらの作品は、特別にデザインされたラッピングバスに掲載されることに。バスには、各参加者のメッセージや海の生き物のイラストが施されており、地域の人々にもこの取り組みを広める役割を果たしています。

このオリジナルラッピングバスは、2025年12月1日から運行を開始し、2026年11月30日までの約1年間、にかほ市内を巡回します。子どもたちの気持ちが詰まったこのバスは、地域住民に海の重要性を再認識させることを目指しています。

「海と日本プロジェクト」の一環

このイベントは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として行われています。このプロジェクトは、海の環境問題について人々、特に子どもたちに考えさせ、未来の世代に美しい海を引き継ぐ活動を促進することを目的としています。

参加者が描いた作品は、地域の人々にも展示され、彼らの海への意識と行動が促されるでしょう。また、バスの運行は、観光名所としても期待されています。にかほ市を訪れることがあれば、ぜひこの特別なバスを見かけてみてください。

海との共生を考えるきっかけに

このような体験学習イベントを通じて、子どもたちは自分たちが住む地域の価値や、海がもたらす恩恵について学びます。そして、この経験が将来的に彼らの行動にどのように繋がっていくのか、非常に楽しみです。海の保全は、未来の世代にとっての大切な課題であり、地域の子どもたちがその一端を担うことになりました。

この夏、にかほ市での体験を通じて、自然との共生や環境問題について学べる良い機会を提供してもらった多くの子どもたちに敬意を表したいと思います。未来を担う彼らが、豊かな海の創造を目指して行動を起こすことを期待します。