高知の小学生が体験!未来の海を守る取り組み
高知県安芸市では、お笑いコンビ「ツーライス」が小学生を対象に特別授業「ツーライスと海を学ぼう!」を開催しました。この取り組みは、一般社団法人「海と日本プロジェクト in 高知」の一環として行われ、次世代へ美しく豊かな海を伝えることを目的としています。
海の現状と未来
このイベントは11月のある水曜日に実施され、小学4年生の25人が参加しました。ツーライスのメンバーは、海洋ごみ問題や地球温暖化についての授業を行い、地域の海が現在直面しているさまざまな問題を共有しました。海洋ごみの多くは日常生活から出ており、特にプラスチックが大きな影響を与えています。データによると、海洋ごみの約65%がプラスチックで、このままでは2050年には海の魚よりプラスチックごみが多くなると警告されています。子どもたちはこの事実を知り、ごみをポイ捨てしない重要性を理解しました。
地球温暖化についての学び
次に、気象予報士としても知られる山岸拓氏が、温暖化の影響を解説しました。日本の海の温度は過去100年間で1.3℃上昇しており、その影響を受けてカツオが住む場所が変わる可能性があります。また、海面上昇や酸性化の問題も含め、私たちの生活と海の関係を考えるきっかけとなりました。実験を通じて、温度や圧力がどのように雲を作るのかを学び、科学的な視点からも海洋問題を考えました。
「育てる漁業」の重要性
高知大学の特任助教授、宝金実央氏の授業では、安芸市の歴史的な漁業について解説しました。かつて栄えたイワシ漁が現在は大幅に減少し、その背景には環境の変化があります。特に養殖漁業が今後の資源保護の鍵であることが強調され、実際に大学で育てられているブリの稚魚「モジャコ」を見学することで、持続可能な未来の食卓を考える機会が提供されました。
みんなで海を守る実践
授業の最後には、ツーライスと一緒に安芸市の海岸でごみ拾い活動も行いました。子どもたちは、自分たちが学んだことを実践することで、環境問題に対する理解を深めました。参加者たちからは、今後も周りの人に知識を広めたり、ごみを捨てない行動を心がけたり、清掃活動を継続したいとの声が上がりました。この取り組みは、未来の海の姿を子どもたちが考える大切な一歩となりました。
おわりに
「海と日本プロジェクト in 高知」は次世代に豊かで美しい海を引き継ぐため、誰もが参加できる活動を続けています。子どもたちが地元の海とその恵みを理解し、地域を守る意識を育てることができるよう、今後も様々な取り組みが期待されています。詳細は
海と日本プロジェクトの公式サイトでご覧ください。