中高生が学ぶ「食と農」の重要性
2025年8月24日に、葛西臨海公園内の「SORAMIDO BBQ」で特別プログラムが開催されました。このプログラムは、中高生を対象にした探究学習であり、食と農の価値を販売体験を通じて理解する機会を提供しています。主催に関わったのはアンドエスティHDグループのしくみを活かす株式会社ゼットンで、彼らは飲食や公園再生事業を手がけています。このユニークな取り組みは、中高生に食や農業についての関心を高めさせることを目的にしています。
このプログラムの特徴は、実際の農業現場を体験し、そこからの学びを販売という形でアウトプットすることです。北海道の十勝地域で行われた収穫体験を経て、参加した生徒たちは、自身が制作したPRチラシを使い、来店客に十勝産の新鮮な野菜や加工品を販売。中高生たち自身が考えた販売方法を実践に移し、単に商品を売るのではなく、商品の価値を伝えお客様の心をつかむ方法を学びました。
プログラムの流れ
プログラムの流れは次の通りです。まず概要の説明があり、その後、グループごとに販売戦略を立てる会議を行いました。そして、実際にSORAMIDO BBQの来場者に対して販売体験を実施し、最後に振り返りとグループ発表、評価を行いました。
販売の実績も顕著でした。例えば、ブロッコリーは11個、スイートコーンは7個、どろぶたソーセージは26個が売れ、合計で36,450円の売上を達成しました。この数字には、単なる販売の成功だけでなく、高校生たちが実際に考えた販促活動や顧客との対話も大きく貢献しています。販売の際には試食をふるまい、お客さまに美味しさを直接伝える工夫も見られました。
参加者の声
参加した中高生たちからは、多様なフィードバックが寄せられました。彼らは北海道の「生産」、東京での「販売」を体験し、お客様のニーズを把握する新たな視点を得たことを語っています。「生産から流通、販売までの一連の流れを理解したからこそ、成功につながった」との感想もあり、これは実に意義深い体験でした。また、有機農法や特殊な食材の価値をどのように伝えるか、本プログラムでの学びを通じて感じた難しさについても触れていました。
ゼットンの取り組み
ゼットンは、将来を担う学生たちが積極的に学びを深めるための多様なプログラムを展開しています。「店づくりは、人づくり。店づくりは、街づくり」を理念に、飲食店の運営を通じた地域貢献にも力を入れています。今回の取り組みもその一環であり、ゼットンは今後も若い世代に学びの場を提供し続けるでしょう。
株式会社ゼットンについて
株式会社ゼットンは、東京・渋谷本社に拠点を置く企業で、飲食事業や公共施設利用など、幅広い事業を展開しています。良質なサービスを提供し、地域への貢献を重視した経営方針を採用しながら、様々なプロジェクトに挑戦し続けています。