地元柏を盛り上げる子どもたちの挑戦
千葉県柏市で、6年生の子どもたちが設立したPR会社「大津ケ丘クリエイティブカンパニー」が、地域企業の株式会社ニューオークボと手を組み、地元の魅力をPRする動画を制作しました。このプロジェクトは、子どもたちの視点や創造力を活かして地域活性化を図るもので、どのようにして実現したのか、その舞台裏を探ります。
地域を愛する気持ちを育む
株式会社ニューオークボは、柏市内で92年の歴史を持つパスタの専門メーカーです。地元を盛り上げたいという思いから、地域の子どもたちと共に企画を進めることになりました。企画の背景には、地元柏をもっと知ってもらい、愛してもらいたいという願いがあります。
大津ケ丘第一小学校では、「自分たちの地域をより良くする」をテーマにした活動を行っており、この思いが両者を結びつけました。このコラボレーションでは、「パスタのチカラ」を通じて、地域にいる子どもたちが地元の企業や文化、そして美味しい食べ物に興味を持つような機会を創出します。
動画制作の過程
動画制作は、8名の子どもたちで構成された「大津ケ丘クリエイティブカンパニー」によって行われました。彼らは、ニューオークボの工場を訪れ、パスタが作られる過程を見学しました。子どもたちからは、「世界に一つしかない機械でパスタを作るのが楽しかった」という感想や、「原料から美味しいパスタになる過程が興味深かった」という声が上がりました。
この工場見学を経て、子どもたちは実際に取材を行い、撮影、編集を経て素晴らしいPR動画を完成させました。制作にかかった時間は約8時間。彼らは昼休みも使って一所懸命に取り組みました。子どもたちは、映像にしたい内容を厳選し、難しい録音作業も乗り越えて、完成という成果を手にしました。
地元の未来を担う子どもたち
この活動は、ただのPR動画制作に留まりません。子どもたちは、地域の魅力を誇りに思い、自身の言葉で発信することで、自らの創造力を育むことを目指しています。彼らの活動は、柏市立大津ケ丘第一小学校の教育理念「創造性を育む」を体現するものです。校長の佐和伸明先生は、「子どもたちが課題を見つけ、解決する力を育むことが重要」と語ります。
今後も子どもたちは、地域の様々な魅力を発信する動画を制作したいと考えています。「まだ知られていない地域の魅力を広めて、皆が観たくなるような作品を作りたい」という意気込みに満ちています。
地域企業との繋がり
ニューオークボも、地域に根ざして活動してきた企業として、子どもたちの取り組みに温かく寄り添っています。社長の中嶋徳治氏は、「子どもたちが興味を持ち、将来の地域活性化に繋がるような関係性を築いていきたい」と期待を寄せています。
このように、地元の企業と学校が手を組むことで、地域の未来を担う子どもたちの創造力を育みつつ、柏市をさらに魅力ある地域へと変えていくことに力を入れています。今回のPR動画は、彼らの成長と地域愛の象徴とも言えるでしょう。
動画はここで見ることができます
ニューオークボ公式Instagram
大津ケ丘第一小学校YouTubeチャンネル
このプロジェクトは、地域全体の活性化に向けた第一歩となります。子どもたちの力で作り出す未来に、期待が高まります。