海洋研究特別授業
2025-09-19 15:12:28

海洋研究と標本制作を学ぶ特別授業が神奈川県立博物館で初開催

博物館での特別授業、次世代の研究者を育てる



2025年9月15日、神奈川県立生命の星・地球博物館で初めての海洋研究特別授業が行われました。この授業は、一般社団法人日本3D教育協会が主催する「海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクト」の一環として開催されました。全国から集められた中学生の皆さんが、博物館での実践的な学びを通じて、海洋生物についての理解を深めました。

開催の背景


イベントの目的は、海を次世代に美しく引き継ぐことです。これは日本財団が進める「海と日本プロジェクト」の一部であり、海を介して人々がつながる場を提供しています。

同館には、46億年にわたる地球の歴史を学べる特別展示室があり、約1万点の実物標本が来館者を迎えます。来館した生徒たちは、実際に博物館の学芸員や研究者から貴重な講義を受け、体験を通じた学びを体感しました。

魚類学の専門家による講義


授業の一環として、外来研究員の緒方悠輝也先生が「魚の採集と博物館への資料登録」について語りました。彼は、どのようにして魚を採集し、そのデータがどのように博物館での標本となるのかを自身の経験を交えて説明しました。生徒たちは、生物がどのように研究され、保存されるのかを知る良い機会を得ました。

続いて、博物館の学芸員である和田英敏先生が「標本の役割や重要性」について講義を行いました。研究者たちが標本に込めた情熱や、その収集が将来の研究にどれほどの価値を持つのかを語り、標本の必要性がどれほど重要であるかを示しました。この教えは、生徒たちにとって非常に印象的でした。

特別な収蔵庫への見学


講義の後、生徒たちは博物館のバックヤードを訪問する貴重な機会を得ました。普段は見ることのできない標本の保管場所で、和田先生が厳選した貴重な魚の標本を紹介。生徒たちはその真剣な様子に興奮を隠せませんでした。

また、和田先生はサメの歯の標本を使い、食性が異なる生物の歯の形状の違いについても説明しました。この実体験は、生徒たちが学ぶ機会を与え、今後の研究への探究心を掻き立てました。

海洋生物研究の重要性


このプロジェクトのユニークな点は、参加者が自分の興味を基に約8ヶ月かけて研究を行うことです。生徒たちが自身の研究テーマについて深く掘り下げ、専門家から直接学ぶことができます。

参加者の中には、標本管理や生物の研究手法などによって新たな発見をしたという声も多く、生徒たちにとっては勉強になる素晴らしい経験となりました。

参加する生徒たちの感想


実際に授業を受けた生徒たちは、「標本の集め方や保存の重要性を理解できた」「バックヤードの見学は貴重な体験だった」と語り、研究者の情熱や博物館の役割について深く感じたことが伺えます。この経験は、今後の研究活動に大きく寄与することでしょう。

未来の海洋研究を支える


この授業を通じて、中学生たちの探究心が一層深まりました。若い世代が海洋生物のことを学ぶための支援をこのプロジェクトを通じて行い、未来ではこのゼミのメンバーが新しい発見をしたり、研究を続けたりする姿が楽しみです。今後も次世代の研究者が羽ばたけるよう、成長を見守りつつ、役立つサポートを行っていきます。


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