私立中学入試における「漢検」の活用、関西ではおよそ3校に1校が導入

全国中学入試の中での「漢検」の位置づけ

中学入試において、全国の私立中学校766校を対象にした最新の調査によると、約3校に1校が日本漢字能力検定、通称「漢検」を入試に活用していることが明らかになりました。この調査は公益財団法人日本漢字能力検定協会によるもので、2025年度の中学入試を見据えたものです。

具体的には、回答を寄せた429校の中で118校が「漢検」の取得級を評価の一環として取り入れているとのことです。特に、関西地域に位置する私立中学校では、この傾向が顕著であり、調査対象となった146校中、39校が「漢検」を活用していると答えました。これは、関西地域において、中学入試と「漢検」の結びつきが非常に強いことを示しています。

漢検の活用方法

漢検の活用方法は多岐にわたります。例えば、漢検5級以上、これは小学校6年生修了程度にあたる級に応じて点数加算が行われるケースがあります。また、自己推薦型の入試では、出願条件の一つとして漢検の取得が求められることも多いです。さらには、面接や合否の判定においても漢検の取得状況が参照されることがあります。

このようにして、私立中学入試では、小学校時代の学習成果や向上心を評価する手段として「漢検」が用いられています。特に、関西の私立中学校の中には、川口恒久校長が言及しているように、努力したことや楽しみながら学んだ経験をトータルで評価するメソッドを採用している学校もあります。

漢字力を養う必要性

さらに注目されたのは、漢検を入試に活用している学校が、全体で94.2%の割合で「入試問題に漢字を出題している」と回答したことです。このことからも、中学受験において漢字力が極めて重要であることが浮き彫りになりました。今後の学びにおいても、漢字能力の向上は欠かせない要素となるでしょう。

今後の進路選択に向けて

私立中学の入試における「漢検」の活用状況は、今後の進路選択においても重要な指標となります。特に、全国での回答率が56%という結果からも、多くの学校が子どもたちの漢字力をどのように評価しているのかを把握することが求められます。この情報は、子どもたちや保護者にとっても、生徒の進学先を選ぶ際の参考になるでしょう。

漢検の活用状況に関する詳しい情報は、漢検の公式ホームページに掲載されているため、ぜひ目を通してみてください。これからの入試に向けて、漢字力をしっかりと身につけて万全の準備をしていきましょう。