プログラミング学習のリアルを調査したゼクノの報告
近年、プログラミング学習は副業やキャリアアップの手段として注目を集めています。株式会社ゼクノでは、実際にプログラミングを学んだ201名を対象に調査を実施。独学やスクール、オンライン講座など、さまざまな学習方法における悩みや満足度を明らかにしました。
学習方法は独学が主流
調査の結果、最も多い学習方法が「独学」でした。全体の66%に当たる134人がこの選択肢を選び、多くの人が本やYouTubeなど自分のペースで学ぶスタイルをとっています。一方、プログラミングスクールを選んだ人はわずか10名。費用や時間の制約から、独学が主流になっていることがうかがえます。
この結果から、特に初心者には「柔軟に学べる環境」が求められていることが分かります。プログラミング学習を始める際には、コストを抑えつつも自分のライフスタイルに合わせて続けられる方法が選ばれることが多いのです。
学習を始めたきっかけとは
興味や趣味からプログラミングを学び始めた人が多く、88件の回答がありました。次いで、副業やフリーランスを目指す層が60件を占めており、収入アップを意識する人も目立ちます。また、学び始めた理由に「学校のカリキュラム」や「仕事上の必要性」があることも分かっており、多様な背景を持つ学習者がいることが見えてきました。
つらかった瞬間と挫折の原因
プログラミングを学ぶ前、多くの人が「自分にできるか不安」と感じていました。特に文系出身者や英語が苦手な人たちは、プログラムの理解に対して不安を抱くことが多いようです。そして、学習を進める中で最もつらかった瞬間には「エラーが解決できない」、「理解が追いつかない」瞬間が多く挙げられました。
特に初心者にとって、専門用語の多さと孤独感は大きなストレス要因となっており、「自分には向いていない」と感じることも少なくありません。これらの結果から、プログラミングを学ぶ上での具体的な道筋や成功イメージを提供する必要性が浮かび上がります。
学習時間と満足度
学習時間の平均は「1〜2時間」が最も多く、約7割がこの範囲内で学習を継続していました。無理のない範囲で、日常にプログラミングを取り入れている人が多いと分かります。また、学習への満足度では「まあまあ満足」という回答が44.3%と最多で、58.7%が一定の満足感を得ていることが分かりましたが、逆に満足していない人も13%存在しています。
このことから、プログラミング学習に対する期待と実際のギャップが見え、学習方法や教材との相性も重要な要因となっています。
初心者へのアドバイス
調査結果では、初めてプログラミングを学ぶ際のおすすめ方法として「YouTubeやオンライン教材から始める」が多数意見として挙がりました。手軽に始められ、コストがかからないため、初心者にとって最適なステップと言えます。
また、「安心できる環境で学ぶ」こと、すなわちスクールや講座を利用することの重要性を指摘する声も多く、質問しやすい環境が挫折を防ぐカギとなるようです。
経験者からの後悔とアドバイス
最後に、プログラミングを学んだ人たちからの声では、「もっと早く始めていればよかった」、「焦らず継続して学ぶ重要性」などが多く聞かれました。特にスクールを利用することで、独学よりも効率よく進められるとの意見が目立ちます。
この調査結果をもとに、今プログラミング学習をスタートしようとしている方々には、「まずは小さくても動いてみること」、「無理のないペースで続けていくこと」が重要であるというメッセージが届けられました。プログラミングは趣味としても仕事としても応用できるスキルであり、興味があれば気軽に始めてみることが大切です。