秋田県での「海藻でブルーカーボン」体験
2023年7月23日、24日に、秋田県男鹿市で開催された「海藻でブルーカーボン~あきたの海を守り隊~」に参加した小学生たちは、海を通じて地球環境についての重要な学びを得ることができました。これは、一般社団法人海と日本プロジェクトが主催し、次世代に美しい海を引き継ぐための活動の一環です。
イベントの概要
このイベントは、地球温暖化の影響が秋田の海にどのように及ぶのかを学び、ブルーカーボンの概念に触れることを目的としていました。参加者は、実際にアマモを植える活動を通じて、二酸化炭素の削減に貢献する重要性を体験しました。参加資格は、秋田県内の小学5・6年生20名で、日程は1泊2日。実施場所は、男鹿市の美しい海岸でした。
ブルーカーボンとは?
初日の活動では、子どもたちは「男鹿水族館GAO」を訪れ、秋田県水産振興センターの加藤雄平さんから講義を受けました。そこで、秋田の海の現状や、基盤となる魚介類の減少、温暖化の影響について学びました。特にアマモという海藻が、どれほど多くの二酸化炭素を吸収するかを知り、皆が真剣にメモを取っていました。
午後には五里合漁港に移動し、地元の漁師から地球温暖化の影響を聞き、貴重な水産資源の減少に目を向けました。この際、アマモの移植体験が行われ、子どもたちは冷たい海水に驚きながらも、アマモを植えていく姿が見受けられました。自らの手で植える活動を通じ、「ブルーカーボン」の重要性を肌で感じることができました。
再生可能エネルギーについて学ぶ
2日目には、「風と海の学校あきた」において、地球温暖化のメカニズムや再生可能エネルギーの種類について講義を受けました。その後、シュミレーターを使用して船の操船体験を行うと、リアルな体験に子どもたちの表情は真剣そのものでした。海の状況とエネルギーのつながりについての理解が深まった瞬間でした。
自分たちにできることを考える
イベントの最後には、2日間をふり返り、自分たちにできることを絵にまとめて発表しました。子どもたちの描いた絵には、「男鹿の海の未来を守りたい」「自分が海を守るために何をするか」といった思いがたくさん込められていました。この活動を通じて、彼らは環境問題についての理解と共感を深めました。
参加した子どもたちの感想
初日は少し緊張していた児童たちも、体験が進むにつれて笑顔が増え、和やかな雰囲気が広がりました。「アマモの移植が楽しかった」「自分たちが二酸化炭素を減らす手助けをしたい」という声を聞くことができ、彼らの学びが豊かな時間だったことを証明しています。
このような活動を通じて、次世代の子どもたちが海と環境に対する責任を感じ、自ら行動するきっかけとなることが期待されます。
結論
「海藻でブルーカーボン~あきたの海を守り隊~」というイベントは、秋田の自然を守るための基盤作りとして非常に意義あるものでした。子どもたちは、学んだことを持ち帰り、より良い未来のために行動する力を育てていくでしょう。今後もこのような取り組みが広がっていくことを願っています。