子どもたちの七夕の願い事から見える恋愛観とは？

七夕に寄せる子どもたちの願い事とその実態

毎年、日本中で盛り上がる七夕。星に願いを込める、その伝統は今も多くの子どもたちに受け継がれています。最近の調査によると、約90％の小中学生が短冊に願い事を書くことを楽しみにしているという結果が出ました。特に目を引くのは、その願い事の内容。ほとんどの子どもたちが恋愛に関する願い事をしているのです。

七夕を楽しみにする子どもたち

「ニフティキッズ」が行った調査によれば、全体の70％以上の小中学生が七夕を楽しみにしているということがわかりました。特に小学生ではその割合が高く、83.8％に達しています。有効回答数1,232件を基に、小中学生の七夕に関する感情や行動が浮き彫りになりました。

七夕の楽しみとしての短冊

調査で「何をしているか」という質問に対し、79.7％が「短冊に願い事を書く」と回答し、七夕のメインイベントがこの行為であることが明らかになりました。小学生の60.9％は毎年短冊を書いていると答えたのに対し、中学生は48.9％。年齢が上がるにつれて、短冊を書く頻度が減ることが分かりますが、それでも51.1％の中学生が機会があれば書くことをしている点が注目されます。

勢いづく恋愛願望

興味深いのは、願い事の内容です。恋愛に関する願いが、小中学生ともに最も多く、ほとんどの子どもが目の前の恋に憧れを抱いていることが分かります。「好きな人と両思いになれますように」という声や、「彼氏と仲良くできますように」といった切実な願いが多く見受けられました。この傾向は2022年の調査結果でも同じだったため、今年も恋愛が子どもたちの心を捉えていることがうかがえます。

織姫と彦星への思い

また、織姫と彦星の一年に一度しか会えない運命について、子どもたちはどのように考えているのでしょうか。多くの子どもたちがその境遇に同情しながら、「自分がこうならないように」と戒めとして考える声もありました。ロマンティックな物語として捉えつつ、少なくとも理解し、自分の恋愛観に反映させる様子がうかがえました。特に「自業自得」という冷静な意見も見られ、恋の切なさを理解するちょっとした大人の成長も感じられます。

七夕を楽しむ工夫

七夕の日に特別な食事が用意されることを楽しみにしている子も多く、特におそうめんやゼリーのような七夕にちなんだメニューが家庭や学校で出されることが嬉しいとの声も多々ありました。一方で、七夕をあまり大々的に楽しめないと感じている子どももおり、「ただの平日」という意見も寄せられました。こうした調査結果は、今後の七夕イベントや学校行事において、小中学生がもっと楽しめるような工夫が求められることを示唆しています。