オリエンタルランドとフォーステックが資本提携、サステナブル社会を目指す取り組みとは

新たな資本提携の幕開け

東京・千代田区を拠点とする株式会社フォーステックと、千葉県浦安市の株式会社オリエンタルランド・イノベーションズが資本提携を結びました。この提携は、環境問題に取り組むためのもので、特に都市部や観光地のゴミ問題の解決を目指しています。両社は、2025年9月30日を目指してオリエンタルランド・イノベーションズを対象とした第三者割当増資を実施し、さらなるシナジー効果を創出します。

サステナブルな社会を実現するための背景

近年、都市部や観光地では、ゴミ箱の不足やポイ捨てが問題視されており、環境問題はますます深刻化しています。また、日本全体で少子高齢化が進む中、ゴミ回収業務の効率化だけでなく、人手不足の解消も重視されるようになっています。排出されたゴミが河川を経て海洋に流出し、海洋プラスチックの増加につながっていることも深刻な課題です。街での適切なゴミ管理は海洋汚染を抑えるためにも必要不可欠な要素といえるでしょう。

資本提携の具体的な施策

この資本提携を通じて、以下の施策が進められます：
1. 街の美観維持 - ゴミ問題や景観破壊の解消を目指します。
2. 都市環境の良好化 - 住みやすい社会の実現に向けた取り組み。
3. ゴミ回収の効率化 - 人材不足とコスト負担を軽減します。
4. 温室効果ガス削減 - ゴミ回収車の運行頻度を下げる施策を導入。
5. 廃棄物の資源化 - より積極的にリサイクルを推進します。

これらの施策により、各企業の社会的責任を果たしつつ、持続可能な社会の構築へとつなげます。

IoTスマートゴミ箱「SmaGO」の紹介

資本提携による注目のツールが、フォーステックが開発した「SmaGO」というIoTスマートゴミ箱です。このゴミ箱は、ゴミの堆積状況をリアルタイムで把握できるセンサーを搭載しており、集められたデータはクラウドに送信されます。そのため、ゴミが一定量溜まると、ゴミ箱内が自動的に圧縮され、限られたスペースを効果的に利用できるという利点があります。また、上部のソーラーパネルから発電して動作するため、環境への影響も最小限に抑えられています。この「SmaGO」は、企業の広告メディアとしても活用され、広告費が協賛企業のCSR活動につながるモデルとして展開されています。

企業のコメント

フォーステックの代表取締役社長、竹村陽平氏は、次のように述べています。「弊社は日本全国のゴミ問題に対して効率的な解決策を提供しており、オリエンタルランド・イノベーションズとの提携を通じてサーキュラーエコノミーの推進を図ります。」

一方、オリエンタルランド・イノベーションズの豊福力也社長は、「フォーステック様の強い想いが事業の推進力となることを確信し、さらなる解決策を共に探りたい」と期待を寄せました。