保育園の新しい役割
2026-07-14 15:44:18

地域の小学生を支える新たな保育の形が始まる

地域の小学生を支える新たな保育の試み


特定非営利活動法人「全国小規模保育協議会」は、こども家庭庁のモデル事業に選ばれ、地域の小学生を保育園に受け入れる取り組みを始めました。この新たなプロジェクトは、2026年度までに全国5都市で実施され、保育園の空きスペースを活用して、小学生の放課後の居場所を提供することを目指しています。これは、ただの預かり場所ではなく、「地域のこども支援拠点」へと進化させるいただの取り組みです。

なぜ小規模保育園で小学生を受け入れるのか


現在、日本全国の放課後児童クラブには約157万人の登録児童がいるとされていますが、需要は年々増加し、待機児童が約1.6万人も存在します。都市部では、放課後児童クラブの収容力の問題が深刻で、子どもたちにとって安全で安心して過ごせる居場所が不足しています。大規模な環境に慣れない子どもや、個別の配慮が必要な子どもたちには、小規模で家庭的な環境が最適だと言えます。

「小規模保育施設」の特徴である少人数制や家庭的な雰囲気が、こうしたニーズに応えているのです。当協議会では、保育園を地域全体で子育てを支え合う拠点に変えようとしています。これにより、地域の子どもたちが孤立せず、共に支え合う社会を築くことを目指しています。

プロジェクトの詳細と各地域の取り組み


本プロジェクトでは、全国5都市でそれぞれ異なるモデルを検証します。

1. 宮城県・仙台市
「かしわぎ こどもの居場所まざらいん」というプログラムで、小学生ボランティアが在園児の世話をし、「こどもインターン」を体験します。

2. 神奈川県・横浜市
「そだちとケアベース二俣川」で、医療的ケアが必要な小学生へのサポートを行います。

3. 静岡県・静岡市
深夜帯に対応した夜間児童クラブを実施し、地域の労働者を支援します。

4. 愛知県・名古屋市
インターナショナルスクールの資源を活用し、多様な文化に触れる環境を提供します。

5. 京都府・京都市
児童発達支援施設の余裕を利用したハブ機能を強化し、地域の子育て世代が交流できる場を目指しています。

今後の展望と課題


本事業を通じて、全国の保育園における小学生の預かり機能のモデルを構築することを目指します。また、既存の公的サービスのみではカバーできない「学童保育の待機児童問題」の解決にも寄与する狙いです。

全国小規模保育協議会の理事長である橋本浩一氏は、10年以上の活動を経て、小規模保育園が地域全体で子どもを育てる拠点とするためのさらなる役割が期待されていると強調しています。「小学校入学後の放課後や家庭での居場所不足の問題に対し、地域資源を活用した新しい選択肢を提供することで、切れ目のない子育て支援を実現していく所存です。」

この取り組みが全国に広がることで、地域全体で育む子育ての輪が広がることを期待しています。


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